「ドッグランにいくと愛犬が呼んでも戻ってこない」「ドッグランだと呼び戻しができない」という悩みをよく聞きます。飼い主はそろそろ帰ろうと思っているのに、遊んだり走ったりすることに夢中になった愛犬が戻ってこないとなると、困ってしまうことでしょう。この記事では、ドッグランで愛犬が戻ってこない場合の対処法について、ご提案したいと思います。
ドッグランだと愛犬が戻ってこない原因は?
いつもは「おいで」「Come」と呼ぶと来てくれる愛犬が、ドッグランだと来てくれないことが多いのはなぜでしょうか?
ドッグランでは愛犬が興奮して飼い主の声が耳に入らない

ドッグランには、
◎いつもは会わない(初めて会う)人や犬
◎普段は嗅がない臭い
等々、愛犬の気を引いたり、夢中にさせる対象が多いです。
愛犬の性格によっては、走って嬉しくなったり、他の犬と遊んで楽しくなったりして、気持ちが高ぶることも考えられます。
気持ちが高ぶったり、何かに夢中になると、飼い主の声が愛犬の耳に入らない可能性が高まります。
いつもは
「おいで」
の声に反応してくれる愛犬でも、まったく反応しなくなってしまうことも充分にあり得ます。
◎いつもは会わない(初めて会う)人や犬
◎普段は嗅がない臭い
等々、愛犬の気を引いたり、夢中にさせる対象が多いです。
愛犬の性格によっては、走って嬉しくなったり、他の犬と遊んで楽しくなったりして、気持ちが高ぶることも考えられます。
気持ちが高ぶったり、何かに夢中になると、飼い主の声が愛犬の耳に入らない可能性が高まります。
いつもは
「おいで」
の声に反応してくれる愛犬でも、まったく反応しなくなってしまうことも充分にあり得ます。
「おいで」=楽しい時間が終わるサイン、として学習している
愛犬にとって、ドッグランのように広い場所で自由に走れることは、普段では味わえない、特別で楽しい時間です。
という経験を繰り返すと、
【飼い主が呼ぶ=楽しい時間が終わるサイン】
という学習につながる可能性があります。
呼んでいる飼い主のそばに行くと、リードを着けてドッグランの外に出て、楽しい時間が終わってしまう。
逆に言うと、飼い主のそばに行かなければ、楽しい時間は終わらない。
であれば、飼い主のそばに行くよりも離れたままの方が愛犬にとってメリットが大きい、ということになります。
飼い主が呼ぶ
↓
飼い主のそばに行く
↓
リードを着けてドッグランの外に出る
という経験を繰り返すと、
【飼い主が呼ぶ=楽しい時間が終わるサイン】
という学習につながる可能性があります。
呼んでいる飼い主のそばに行くと、リードを着けてドッグランの外に出て、楽しい時間が終わってしまう。
逆に言うと、飼い主のそばに行かなければ、楽しい時間は終わらない。
であれば、飼い主のそばに行くよりも離れたままの方が愛犬にとってメリットが大きい、ということになります。
「ドッグランだとおやつをもらえない」を覚えてしまった

多くのドッグランではご褒美のおやつの使用が禁止されている場合が多いです。
ドッグランに何回も行ったことのある愛犬の場合
という経験を積むことで
「ここでは飼い主のそばに行ってもご褒美がもらえない」
という学習をしている可能性もあります。
そのことが、
《いつもは呼んだら来てくれるのに、ドッグランでは呼んでも来ない》
ことの理由になっているかもしれません。
ドッグランに何回も行ったことのある愛犬の場合
飼い主に呼ばれる
↓
飼い主のそばに行く
↓
おやつをもらえない
という経験を積むことで
「ここでは飼い主のそばに行ってもご褒美がもらえない」
という学習をしている可能性もあります。
そのことが、
《いつもは呼んだら来てくれるのに、ドッグランでは呼んでも来ない》
ことの理由になっているかもしれません。
ドッグランで愛犬が戻ってこない時の対処法3選
愛犬が戻ってこないからといって、いつまでもドッグランにいるわけにはいきません。
そんな時には、どうしたら良いでしょうか。
そんな時には、どうしたら良いでしょうか。
愛犬が疲れるまで待つ

愛犬を呼んでも来てくれないのであれば、飼い主が愛犬に近づいてリードを着ける方が良いでしょう。
愛犬が元気だと、飼い主が近づいても逃げてしまう可能性が高いです。
愛犬が思う存分走って疲れるまで待ってから、休んでいるところにゆっくりと歩いて近づくようにしましょう。
近づいてすぐにリードを着けるのではなく、
◎落ち着いた声で褒める
◎ゆっくりと撫でてあげる
といったことで、愛犬をリラックスさせてから、リードを着けてあげると良いでしょう。
愛犬が元気だと、飼い主が近づいても逃げてしまう可能性が高いです。
愛犬が思う存分走って疲れるまで待ってから、休んでいるところにゆっくりと歩いて近づくようにしましょう。
近づいてすぐにリードを着けるのではなく、
◎落ち着いた声で褒める
◎ゆっくりと撫でてあげる
といったことで、愛犬をリラックスさせてから、リードを着けてあげると良いでしょう。
飼い主が愛犬に黙って歩いて近づく

愛犬の近づく際には、黙って歩いて近づきましょう。
近づいてくる飼い主に気が付いた愛犬が逃げたとしても、名前を呼んだり、走って追いかけたりはせず、淡々と
【黙って歩いて近づく】
を継続します。
愛犬の体力も無尽蔵ではありませんから、
を何回も繰り返すうちに、疲れて逃げなくなります。
元気で体力のある愛犬の場合、疲れて逃げなくなるまで、気の遠くなるくらいに感じるほど時間がかかるかもしれませんが、必ず疲れて逃げなくなる時間がやってきます。
愛犬が逃げなくなったら、落ち着いて褒めてあげながら、リードを着けます。
近づいてくる飼い主に気が付いた愛犬が逃げたとしても、名前を呼んだり、走って追いかけたりはせず、淡々と
【黙って歩いて近づく】
を継続します。
愛犬の体力も無尽蔵ではありませんから、
飼い主が黙って歩いて近づく
↓
愛犬が逃げる
を何回も繰り返すうちに、疲れて逃げなくなります。
元気で体力のある愛犬の場合、疲れて逃げなくなるまで、気の遠くなるくらいに感じるほど時間がかかるかもしれませんが、必ず疲れて逃げなくなる時間がやってきます。
愛犬が逃げなくなったら、落ち着いて褒めてあげながら、リードを着けます。
ドッグランから出た直後におやつをあげる

愛犬と一緒にドッグランから出たらすぐに、おやつをあげるのも有効です。
という経験を積むことで、
【飼い主とドッグランを出る=オヤツがもらえる(メリットがある)】
という学習に結びついて、
◎呼ばれたら飼い主のそばに行く
◎飼い主が近づいても逃げない
といった行動につながることが期待できます。
リードを着ける
↓
飼い主と一緒にドッグランから出る
↓
おやつ(報酬)がもらえる
という経験を積むことで、
【飼い主とドッグランを出る=オヤツがもらえる(メリットがある)】
という学習に結びついて、
◎呼ばれたら飼い主のそばに行く
◎飼い主が近づいても逃げない
といった行動につながることが期待できます。
ドッグランで愛犬が呼んでも来ない時のNG行為
ドッグランで愛犬が呼んでも来てくれない時に以下のような行為をすると、かえって逆効果(ますます来なくなる)になる可能性が高いです。
愛犬を呼ぶことを繰り返す
愛犬が来てくれないからといって、何回も「おいで」を連呼することは避けた方が良いでしょう。
を繰り返すと、飼い主の声や呼びかけを無視する習慣に結びつく可能性があります。
飼い主が呼ぶ
↓
愛犬が来ない
(飼い主の言葉を無視)
を繰り返すと、飼い主の声や呼びかけを無視する習慣に結びつく可能性があります。
愛犬を追いかけ回す

愛犬が来てくれなかったり、逃げ回ったり、捕まらなかったりすると、飼い主も焦ってしまったり、イライラしてしまうかもしれません。
だからと言って、愛犬を捕まえようとして追いかけるのはNG行為です。
●名前を呼びながら追いかける
●走って追いかけ回す
といったことをしてしまうと、愛犬は
「追いかけっこをしてくれている」
「一緒になって走ってくれている」
という勘違いをして、ますます楽しくなってしまう可能性が高いです。
だからと言って、愛犬を捕まえようとして追いかけるのはNG行為です。
●名前を呼びながら追いかける
●走って追いかけ回す
といったことをしてしまうと、愛犬は
「追いかけっこをしてくれている」
「一緒になって走ってくれている」
という勘違いをして、ますます楽しくなってしまう可能性が高いです。
愛犬を怒ってしまう

呼んでも来てくれなかったり、捕まえてリードを着けるのに苦労した場合には、
「なんで逃げるの!💢」
「来なきゃダメでしょ!」
みたいに愛犬のことを怒ってしまいがちです。
これもNG行為です。
愛犬が
「飼い主が近づくと怒られる」
という学習をすることになり、ますます逃げるようになってしまいます。
「なんで逃げるの!💢」
「来なきゃダメでしょ!」
みたいに愛犬のことを怒ってしまいがちです。
これもNG行為です。
愛犬が
「飼い主が近づくと怒られる」
という学習をすることになり、ますます逃げるようになってしまいます。
「ドッグランではいつも通りにはいかない」と割り切ろう

ドッグランではいつもよりも愛犬が
◎興奮する
◎夢中になる
◎気持ちが高ぶる
といった状態になる可能性が高いです。
いつもは素直に飼い主の言うことに反応してくれる子でも、飼い主の声が耳に入らなくなったりします。いつもは出来ることが出来なくなることも、当然予想されます。
「なんで、いつもは来るのに来ないの⁉」
「出来るはずのことが、なんで出来ない⁉」
と、ストレスを感じてしまうかもしれません。
しかし、場所が変わればメンタルの状態が通常とは異なる(緊張・不安・興奮etc)ことは、人間にも当然のようにあることです。
メンタル状態が変われば、行動も変わります。
(楽器演奏を間違える、スピーチで早口になる、短距離走でスタートに出遅れる、etc)
【場所が変われば愛犬の行動もいつもとは変わる】
と割り切ることも必要だと思います。
このことはドッグランに限らず、生活の中の様々な場面にもあてはまると思います。
(動物病院、トリミング店、etc)
《飼い主が呼んだらそばに来るべき》
という、
「~するべき」
「~しなきゃいけない」
「~をやらせなきゃいけない」
「~できるはず」
に固執せずに、
《飼い主の方から愛犬に歩み寄る》
等、普段とは違う対応を柔軟にすることが、お互いが気持ちよく過ごすうえで必要になることもあると思います。
◎興奮する
◎夢中になる
◎気持ちが高ぶる
といった状態になる可能性が高いです。
いつもは素直に飼い主の言うことに反応してくれる子でも、飼い主の声が耳に入らなくなったりします。いつもは出来ることが出来なくなることも、当然予想されます。
「なんで、いつもは来るのに来ないの⁉」
「出来るはずのことが、なんで出来ない⁉」
と、ストレスを感じてしまうかもしれません。
しかし、場所が変わればメンタルの状態が通常とは異なる(緊張・不安・興奮etc)ことは、人間にも当然のようにあることです。
メンタル状態が変われば、行動も変わります。
(楽器演奏を間違える、スピーチで早口になる、短距離走でスタートに出遅れる、etc)
【場所が変われば愛犬の行動もいつもとは変わる】
と割り切ることも必要だと思います。
このことはドッグランに限らず、生活の中の様々な場面にもあてはまると思います。
(動物病院、トリミング店、etc)
《飼い主が呼んだらそばに来るべき》
という、
「~するべき」
「~しなきゃいけない」
「~をやらせなきゃいけない」
「~できるはず」
に固執せずに、
《飼い主の方から愛犬に歩み寄る》
等、普段とは違う対応を柔軟にすることが、お互いが気持ちよく過ごすうえで必要になることもあると思います。
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「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
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