愛犬のしつけに取り組む過程で「うまくいかない」と悩んでしまうことはよくあります。しつけには、短時間で成果を感じられるものもあれば、成果を感じるのに時間がかかる(成果を感じにくい)ものもあります。「うまくいかない」という悩みは、時間のかかるしつけで感じることほとんどです。この記事では、短期間で成果を感じやすいしつけ、成果を感じるのに長い期間を要するしつけ、の違いについてお話しします。
短時間で成果を感じやすい犬のしつけは?
愛犬のしつけの中で、短期間で飼い主が成果を感じやすいものには、以下のようなものがあります。
新しいコマンドを愛犬に教えてあげるしつけ

愛犬に
◎お座り
◎伏せ
◎おいで
◎お手
◎ジャンプ
といった新たなコマンドを教えることは、コマンドを教える飼い主にとって成果を感じやすいしつけだといえます。
という変化を感じやすいからです。
お座りのような基本動作であれば、覚えの早い子だと数分~数十分で学習することもあります。
成果が短時間で出ることは、
☆達成感
☆充実感
☆有能感
といったポジティブな感情が飼い主に生まれ、しつけに取り組むモチベーションの向上につながる効果も期待できます。
コマンドが正しく出来たことに対するご褒美(報酬)として
☆おやつをあげる
☆ほめてあげる
ということを通して、愛犬が喜ぶ様子や嬉しそうにする様子を目の当たりにすることは、愛犬との健全な関係の構築にもつながります。
◎お座り
◎伏せ
◎おいで
◎お手
◎ジャンプ
といった新たなコマンドを教えることは、コマンドを教える飼い主にとって成果を感じやすいしつけだといえます。
初めは出来ない
↓
出来るようになる
という変化を感じやすいからです。
お座りのような基本動作であれば、覚えの早い子だと数分~数十分で学習することもあります。
成果が短時間で出ることは、
☆達成感
☆充実感
☆有能感
といったポジティブな感情が飼い主に生まれ、しつけに取り組むモチベーションの向上につながる効果も期待できます。
コマンドが正しく出来たことに対するご褒美(報酬)として
☆おやつをあげる
☆ほめてあげる
ということを通して、愛犬が喜ぶ様子や嬉しそうにする様子を目の当たりにすることは、愛犬との健全な関係の構築にもつながります。
新しい習慣を身につけるためのしつけ

◎トイレシートの上で排泄する
◎ハウス(クレートやサークル)の中で休む
といった、生活の中で必要な習慣を身につけるためのしつけも、
の変化を感じることができるといえます。
「習慣を身につけてくれた」
という実感が
☆達成感
☆充実感
☆有能感
等につながります。
ただ、コマンドを覚えるのに要する時間(早くて数分)に比べると、数日~数週間といった機関を要することが多いです。
●間違った場所に排泄する
●ハウスから出たくて吠える
といった場面に直面することもあります。
コマンドを教えるしつけに比べると
◎継続力
◎忍耐力
◎ぶれないメンタル
といったものが飼い主にはより求められる傾向にあります。
このように考えると、
【出来るようになった】
【覚えてくれた】
等、
が、飼い主が成果を実感しやすくする大きな要素だといえます。
◎ハウス(クレートやサークル)の中で休む
といった、生活の中で必要な習慣を身につけるためのしつけも、
初めは出来ない
↓
出来るようになる
の変化を感じることができるといえます。
「習慣を身につけてくれた」
という実感が
☆達成感
☆充実感
☆有能感
等につながります。
ただ、コマンドを覚えるのに要する時間(早くて数分)に比べると、数日~数週間といった機関を要することが多いです。
●間違った場所に排泄する
●ハウスから出たくて吠える
といった場面に直面することもあります。
コマンドを教えるしつけに比べると
◎継続力
◎忍耐力
◎ぶれないメンタル
といったものが飼い主にはより求められる傾向にあります。
このように考えると、
【出来るようになった】
【覚えてくれた】
等、
愛犬が新しい行動を学習するためのしつけ
行動の変化が分かりやすいしつけ
が、飼い主が成果を実感しやすくする大きな要素だといえます。
問題行動のしつけはなぜ時間がかかる?「うまくいかない」と感じる理由

新たな行動を学習するためのしつけが、飼い主にとっても成果を実感しやすいのに対して、《習慣化した行動を改善・軽減するためのしつけ》
は、成果を実感するまでに時間がかかる、成果を実感しにくい、「うまくいかない」と感じやすい、という傾向にあります。
習慣化した行動の中でも飼い主を困らせるのが、
●人や犬に吠える
●チャイムに吠える
●足ふきやブラシングの時に噛みつく
●散歩で引っ張る
●ご飯の時に吠える・暴れる
等、問題行動と呼ばれるものです。
問題行動は、飼い主が意図的に学習させることはほとんどありません。
多くの場合、愛犬が生活の中で自主的に学習した結果として定着したものです。
習慣化・定着化した問題行動を改善・軽減する(消去する)ことには、新しい行動を愛犬に学習させることに比べて、時間や労力を必要とします。
数週間単位・数カ月単位・年間単位といった期間、継続的に取り組むことで、
「そういえば、近頃は噛まれなくなった」
「最近あまり吠えなくなった」
と、成果に気が付くこともあります。
は、成果を実感するまでに時間がかかる、成果を実感しにくい、「うまくいかない」と感じやすい、という傾向にあります。
習慣化した行動の中でも飼い主を困らせるのが、
●人や犬に吠える
●チャイムに吠える
●足ふきやブラシングの時に噛みつく
●散歩で引っ張る
●ご飯の時に吠える・暴れる
等、問題行動と呼ばれるものです。
問題行動は、飼い主が意図的に学習させることはほとんどありません。
多くの場合、愛犬が生活の中で自主的に学習した結果として定着したものです。
習慣化・定着化した問題行動を改善・軽減する(消去する)ことには、新しい行動を愛犬に学習させることに比べて、時間や労力を必要とします。
数週間単位・数カ月単位・年間単位といった期間、継続的に取り組むことで、
「そういえば、近頃は噛まれなくなった」
「最近あまり吠えなくなった」
と、成果に気が付くこともあります。
飼い主が「しつけがうまくいかない」と感じる本当の理由

【出来るようになった】
【覚えてくれた】
といった愛犬の行動の変化は短時間で生じやすく、飼い主は気が付きやすいのに比べ、
【頻度が減る】
【継続時間が短くなる】
といった行動変化は、時間をかけて少しずつ進行することが多いので、飼い主は気が付きにくいです。
また、しつけに取り組む中で
「今日も噛まれた…」
「昨日は吠えなかったのに、なんで今日は吠えるのか…」
「この方法で合っているのか?」
「悪化しているのでは?」
「このまま続けて大丈夫か?」
といった場面に直面することも多いです。
このような
●徒労感
●無力感
●不安
が大きければ、しつけの取り組むモチベーションの維持は難しくなります。
は感じやすい・気づきやすい。
は感じにくい・気づきにくい。
人は、短い時間や少ない労力で結果や成果が実感できることを好む傾向にあります。
一方で、成果が出るまでに時間がかかったり、忍耐や労力を要することに取り組むことには、消極的になったり、避けて通ろうとしたり、途中であきらめてしまう傾向にあります。
このようなことから、習慣化した行動を改善・軽減するためのしつけは、
●成果を感じるのに時間がかかる
●成果を実感しにくい
●「うまくいかない」と感じやすい
●モチベーションを継続するのが難しい
という傾向にあります。
このことは、人が
◆禁煙
◆禁酒
◆ダイエット
といったことに継続的に取り組むことが難しいのと、共通するのかもしれません。
【覚えてくれた】
といった愛犬の行動の変化は短時間で生じやすく、飼い主は気が付きやすいのに比べ、
【頻度が減る】
【継続時間が短くなる】
といった行動変化は、時間をかけて少しずつ進行することが多いので、飼い主は気が付きにくいです。
また、しつけに取り組む中で
「今日も噛まれた…」
「昨日は吠えなかったのに、なんで今日は吠えるのか…」
「この方法で合っているのか?」
「悪化しているのでは?」
「このまま続けて大丈夫か?」
といった場面に直面することも多いです。
このような
●徒労感
●無力感
●不安
が大きければ、しつけの取り組むモチベーションの維持は難しくなります。
やらかした
は感じやすい・気づきやすい。
いつの間にか、やらなくなっていた
行動の継続時間が短くなった
行動の強度(吠え声の大きさ、噛む力、等)が減少した
は感じにくい・気づきにくい。
人は、短い時間や少ない労力で結果や成果が実感できることを好む傾向にあります。
一方で、成果が出るまでに時間がかかったり、忍耐や労力を要することに取り組むことには、消極的になったり、避けて通ろうとしたり、途中であきらめてしまう傾向にあります。
このようなことから、習慣化した行動を改善・軽減するためのしつけは、
●成果を感じるのに時間がかかる
●成果を実感しにくい
●「うまくいかない」と感じやすい
●モチベーションを継続するのが難しい
という傾向にあります。
このことは、人が
◆禁煙
◆禁酒
◆ダイエット
といったことに継続的に取り組むことが難しいのと、共通するのかもしれません。
犬のしつけには「日々の変化+長い期間の変化」の二つの視点を持とう(まとめ)
愛犬のしつけに取り組むうえで大切なのは、
という、短期的視点と長期的視点の二つを持つことです。
とはいえ、
◎日々の生活の中での「出来る」「出来ない」に一喜一憂する。
◎長期的な変化(成果)は感じにくい。
◎先の展望が予測しにくいと不安になる。
というのは人間の性です。
「長期的視点を持って、忍耐強く継続的にしつけに取り組もう」
といわれたところで、
「うまくいかない」
と感じる時に、
●やる気が失せる
●方針がぶれる
となってしまうのも、無理もないといえます。
そんな時は、
「人間のダイエットもすぐには成功しない」
ということを思い出してみてはいかがでしょうか。
目の前の愛犬の変化に注目する視点
数カ月先・一年先の変化を展望する視点
という、短期的視点と長期的視点の二つを持つことです。
とはいえ、
◎日々の生活の中での「出来る」「出来ない」に一喜一憂する。
◎長期的な変化(成果)は感じにくい。
◎先の展望が予測しにくいと不安になる。
というのは人間の性です。
「長期的視点を持って、忍耐強く継続的にしつけに取り組もう」
といわれたところで、
「うまくいかない」
と感じる時に、
●やる気が失せる
●方針がぶれる
となってしまうのも、無理もないといえます。
そんな時は、
「人間のダイエットもすぐには成功しない」
ということを思い出してみてはいかがでしょうか。
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「こんな場合はどうしたら良いの?」
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