散歩中に犬が飼い主の前を歩くのはNGなのでしょうか?リーダー論との関係や、前を歩いても問題ないケース、飼い主が持つべき「決定権」について、ドッグトレーナーの視点から解説します。
散歩で犬が飼い主の前を歩く理由は?
結論から言ってしまうと、散歩で犬が飼い主の前を歩くのは、
「自分の方が飼い主よりも順位が上」
「自分の方が偉い」
と思っていることが理由ではないです。
飼い主の前を歩くことが、
「自分がリーダーだ」
という認識に直結することもないです。
では、なぜ犬は飼い主の前を歩くのでしょうか。
以下で、その理由を述べていきます。
「自分の方が飼い主よりも順位が上」
「自分の方が偉い」
と思っていることが理由ではないです。
飼い主の前を歩くことが、
「自分がリーダーだ」
という認識に直結することもないです。
では、なぜ犬は飼い主の前を歩くのでしょうか。
以下で、その理由を述べていきます。
飼い主(二足歩行)よりも犬(四足歩行)の方が歩くリズムが早い

気持ち良く歩く時のリズムやテンポがお互いに合えば、自然と飼い主と犬は並んで歩くことになります。
しかし、直立二足歩行の人間と、四足歩行の犬とでは、歩くリズムやテンポが異なります。
一般に、歩行に用いる足が人よりも二本多い犬の方が、足を動かすリズムやテンポは早いです。
(犬種による足の長さや体の大きさの違いの影響は受ける)
結果として、歩いているうちに、犬が前・飼い主が後ろという位置関係になりやすい傾向にあります。
どちらの順位が上か下かに関係なく、普通に歩いていれば、犬が飼い主の前に出るのが自然なことだといえます。
しかし、直立二足歩行の人間と、四足歩行の犬とでは、歩くリズムやテンポが異なります。
一般に、歩行に用いる足が人よりも二本多い犬の方が、足を動かすリズムやテンポは早いです。
(犬種による足の長さや体の大きさの違いの影響は受ける)
結果として、歩いているうちに、犬が前・飼い主が後ろという位置関係になりやすい傾向にあります。
どちらの順位が上か下かに関係なく、普通に歩いていれば、犬が飼い主の前に出るのが自然なことだといえます。
オシッコやウンチをしたくて気持ちが焦って早足になる

犬が飼い主の前に出て歩く行動は、散歩に出た直後に特に多く見受けられます。
散歩で排泄する習慣が身についている犬は、家の外に出た時にはオシッコやウンチをしたくてたまらない切迫した状態にあります。
結果、オシッコやウンチをするのに適した場所を求めて気持ちが焦り、ぐいぐいと飼い主を引っ張って歩くことになります。
そんな時の犬の頭の中は
「漏れそう(汗)」
「早くすっきりしたい!」
ということでいっぱいです。
人も、トイレに行きたくて切羽詰まっている時には、無意識のうちに早足になります。
それと同じ生理現象だといえます。
散歩で排泄する習慣が身についている犬は、家の外に出た時にはオシッコやウンチをしたくてたまらない切迫した状態にあります。
結果、オシッコやウンチをするのに適した場所を求めて気持ちが焦り、ぐいぐいと飼い主を引っ張って歩くことになります。
そんな時の犬の頭の中は
「漏れそう(汗)」
「早くすっきりしたい!」
ということでいっぱいです。
人も、トイレに行きたくて切羽詰まっている時には、無意識のうちに早足になります。
それと同じ生理現象だといえます。
嬉しさや家から解放感で早足になる

ほとんどの犬は散歩が好きですから、散歩に出た際には嬉しくなります。
また、家というある意味での閉鎖空間から屋外に出た時に、犬は解放感を感じます。
このような嬉しさや解放感で気持ちが高ぶると、犬の足取りは自然と早くなります。
結果、飼い主の前を歩くことになります。
嬉しい時や楽しい時に人の足取りが軽くなるのと同じです。
また、家というある意味での閉鎖空間から屋外に出た時に、犬は解放感を感じます。
このような嬉しさや解放感で気持ちが高ぶると、犬の足取りは自然と早くなります。
結果、飼い主の前を歩くことになります。
嬉しい時や楽しい時に人の足取りが軽くなるのと同じです。
気になる臭いに惹きつけられて早足になる

散歩に出ると、家の中では感じることができない様々な臭い刺激に触れることができます。
色んな臭いを嗅ぐことは、犬にとってとても楽しいことです。
人が景色の変化を目で見て楽しむように、多様な臭いの変化を嗅覚でたどることは、犬にとって大きな楽しみです。
中には特に惹きつけられる臭いもあります。
(草木、他の犬の排泄跡、動物臭、etc)
そのような臭いを嗅ぎ取ったら、臭いの元をたどりたくなります。
夢中になって臭いをたどっていると、飼い主の前を引っ張って歩く形になります。
色んな臭いを嗅ぐことは、犬にとってとても楽しいことです。
人が景色の変化を目で見て楽しむように、多様な臭いの変化を嗅覚でたどることは、犬にとって大きな楽しみです。
中には特に惹きつけられる臭いもあります。
(草木、他の犬の排泄跡、動物臭、etc)
そのような臭いを嗅ぎ取ったら、臭いの元をたどりたくなります。
夢中になって臭いをたどっていると、飼い主の前を引っ張って歩く形になります。
散歩で犬が前を歩くことを受け入れてあげる
以上のように、犬が散歩で飼い主の前を歩くのは、
◎序列
◎順位
◎リーダー意識
といったことが理由ではなく
☆歩くリズムの違い
☆排泄したくて焦る(切迫感)
☆散歩に出た開放感や嬉しさ(気分の高揚)
☆臭いに対する自然な興味関心
といった、シンプルな心理的・生理的・身体構造的な要因により引き起こされる行動です。
犬の身体構造を変えることは出来ませんし、心理状態や生理状態を飼い主の意志でコントロールすることも出来ません。
そのことを踏まえると、散歩の中での犬の歩くペースを完全に飼い主のペースに合わせることも困難です。
状況によっては、犬が前を歩くことも受け入れてあげることも必要です。
◎序列
◎順位
◎リーダー意識
といったことが理由ではなく
☆歩くリズムの違い
☆排泄したくて焦る(切迫感)
☆散歩に出た開放感や嬉しさ(気分の高揚)
☆臭いに対する自然な興味関心
といった、シンプルな心理的・生理的・身体構造的な要因により引き起こされる行動です。
犬の身体構造を変えることは出来ませんし、心理状態や生理状態を飼い主の意志でコントロールすることも出来ません。
そのことを踏まえると、散歩の中での犬の歩くペースを完全に飼い主のペースに合わせることも困難です。
状況によっては、犬が前を歩くことも受け入れてあげることも必要です。
決定権を飼い主が持っていれば犬が前を歩いても大丈夫

散歩で犬が前を歩くことを受け入れるといっても、野放しで散歩してもOKなわけではありません。
「これは守った方が良い」
というルールもあります。
キーワードは
「決定権」
です。
「これは守った方が良い」
というルールもあります。
キーワードは
「決定権」
です。
「どちらの道を行くか」は飼い主が決める

散歩をしていて、
◎飼い主は道を曲がりたいのに犬はまっすぐ行きたがる
◎飼い主は通り過ぎようとするのに犬が公園に入りたがる
というように、飼い主と犬の行きたい道が相反することがあります。
そのような時は、基本的に飼い主の意志を押し通すようにしましょう。
犬が踏ん張って抵抗したりすると、
「しょうがないな」
と犬の行きたい方へ歩いてしまう飼い主さんもいるかと思います。
しかし、そこで意思を曲げずに、飼い主が行くと決めた道を歩くことを習慣化することで、
「散歩は飼い主が決めた道を歩くもの」
という意識が犬に浸透して、抵抗感は薄らいでいきます。
結果、散歩がしやすくなります。
◎飼い主は道を曲がりたいのに犬はまっすぐ行きたがる
◎飼い主は通り過ぎようとするのに犬が公園に入りたがる
というように、飼い主と犬の行きたい道が相反することがあります。
そのような時は、基本的に飼い主の意志を押し通すようにしましょう。
犬が踏ん張って抵抗したりすると、
「しょうがないな」
と犬の行きたい方へ歩いてしまう飼い主さんもいるかと思います。
しかし、そこで意思を曲げずに、飼い主が行くと決めた道を歩くことを習慣化することで、
「散歩は飼い主が決めた道を歩くもの」
という意識が犬に浸透して、抵抗感は薄らいでいきます。
結果、散歩がしやすくなります。
臭い嗅ぎを切り上げるタイミングは飼い主が決める

様々な臭いに惹きつけられることは犬として自然な事、先で述べました。
なので、危険な物でなければ、臭いを嗅ぎながら歩くことや、立ち止まって臭いを嗅がせてあげるのはOKです。
ただし、いつも犬が気のすむまで臭いを嗅がせてあげていたら、散歩の時間が必要以上に長引いてしまいます。
臭い嗅ぎの時間が長いな、と感じたら、
「もう臭い嗅ぎは止めて歩く」
の意思決定は飼い主がするようにします。
◎呼びかけても動かない
◎リードを引いても踏ん張る
といった、
《もっと臭いを嗅いでいたい》
素振りを犬が見せることもあるでしょう。
それでも、飼い主が歩くと決めたのなら、少々強引でも構わないのでリードを引いて歩かせます。
それを習慣化することで
「飼い主が歩き始めたら臭い嗅ぎは終わり」
という意識が犬に浸透して、やがて抵抗せずにすんなりと歩き出すようになります。
なので、危険な物でなければ、臭いを嗅ぎながら歩くことや、立ち止まって臭いを嗅がせてあげるのはOKです。
ただし、いつも犬が気のすむまで臭いを嗅がせてあげていたら、散歩の時間が必要以上に長引いてしまいます。
臭い嗅ぎの時間が長いな、と感じたら、
「もう臭い嗅ぎは止めて歩く」
の意思決定は飼い主がするようにします。
◎呼びかけても動かない
◎リードを引いても踏ん張る
といった、
《もっと臭いを嗅いでいたい》
素振りを犬が見せることもあるでしょう。
それでも、飼い主が歩くと決めたのなら、少々強引でも構わないのでリードを引いて歩かせます。
それを習慣化することで
「飼い主が歩き始めたら臭い嗅ぎは終わり」
という意識が犬に浸透して、やがて抵抗せずにすんなりと歩き出すようになります。
犬は飼い主の決定を恨まない
上記のようなアドバイスをすると、
◎強引に引っ張って歩かせる
◎臭い嗅ぎを止めさせると
といったことをすると、
「飼い主のことを恨んだりしない?」
「散歩が嫌になったりしない?」
と心配する飼い主さんもいます。
しかし、犬は
《今・この時・目の前に起きていること》
にフォーカスして生きる動物です。
ちょっと歩けば、思い通りにならなかったことなど無かったかのように、スタスタに歩くようになるケースがほとんどです。
これ以外にも、散歩を含めた生活の中で、飼い主と犬との間で
がぶつかり合う場面はあると思います。
そんな場面では遠慮せずに、飼い主の意思決定を貫き通しましょう。
そのような一貫性を持った態度で接することも、飼い主と犬とが一緒に行動しやすくなるうえで大切です。
参考動画
◎強引に引っ張って歩かせる
◎臭い嗅ぎを止めさせると
といったことをすると、
「飼い主のことを恨んだりしない?」
「散歩が嫌になったりしない?」
と心配する飼い主さんもいます。
しかし、犬は
《今・この時・目の前に起きていること》
にフォーカスして生きる動物です。
ちょっと歩けば、思い通りにならなかったことなど無かったかのように、スタスタに歩くようになるケースがほとんどです。
これ以外にも、散歩を含めた生活の中で、飼い主と犬との間で
やって欲しいこと(やって欲しくないこと)
vs
やりたいこと
がぶつかり合う場面はあると思います。
そんな場面では遠慮せずに、飼い主の意思決定を貫き通しましょう。
そのような一貫性を持った態度で接することも、飼い主と犬とが一緒に行動しやすくなるうえで大切です。
参考動画
健全な関係づくりで大切なのは生活全般(散歩を含む)での関わり

飼い主と犬の関係性は、生活全般の習慣化した関わりの中で構築されます。
散歩での位置関係だけで決まるものではありません。
そもそも犬が
「どちらの順位が上か」
という概念を持ち合わせているかどうかすら、怪しいです。
犬が飼い主の言うことを聞くのは、
《飼い主の方が自分よりも偉いから》
《飼い主がリーダーだから》
という認識を持っているからではなく、
【飼い主の決定に合わせた方がメリットがある】
と思うからです。
メリットとは
◎心地よい声掛け(ほめてもらえる)
◎なでてもらえて気持ちが良い
◎おやつがもらえる
◎遊びで楽しませてくれる
◎運動ですっきりさせてくれる
といったものです。
《散歩中の歩く位置が前か横か》
を気にするよりも、飼い主の意思決定に沿った行動をしてくれた時に
☆適切なタイミングでほめる
☆ご褒美をあげる
といったことに意識を向けることや、散歩や遊びの時間を充分に取ってあげる方が、愛犬と好ましい関係性を築く上では意義があります。
散歩での位置関係だけで決まるものではありません。
そもそも犬が
「どちらの順位が上か」
という概念を持ち合わせているかどうかすら、怪しいです。
犬が飼い主の言うことを聞くのは、
《飼い主の方が自分よりも偉いから》
《飼い主がリーダーだから》
という認識を持っているからではなく、
【飼い主の決定に合わせた方がメリットがある】
と思うからです。
メリットとは
◎心地よい声掛け(ほめてもらえる)
◎なでてもらえて気持ちが良い
◎おやつがもらえる
◎遊びで楽しませてくれる
◎運動ですっきりさせてくれる
といったものです。
《散歩中の歩く位置が前か横か》
を気にするよりも、飼い主の意思決定に沿った行動をしてくれた時に
☆適切なタイミングでほめる
☆ご褒美をあげる
といったことに意識を向けることや、散歩や遊びの時間を充分に取ってあげる方が、愛犬と好ましい関係性を築く上では意義があります。
ご質問やご相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
という些細なことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
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「こんなこと聞いても良いの?」
という些細なことでも構いません。
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