犬を多頭飼い(2頭以上を同時に飼う)する際に、犬同士の関係性、特に先住犬(先に飼っている子)と後輩犬(後から飼った子)との関係性で悩む飼い主さんも多いです。この記事では、多頭飼いでの犬同士の関係性作りにおいて、飼い主ができることについて解説します。
飼い主が望む先住犬と後輩犬との関係性とは?
多頭飼いを始めた飼い主さんの多くは、前から暮らしている先住犬と、新しく迎え入れた後輩犬とが、良好な関係性をつくれるか心配します。
特に後輩犬が元気な子犬の場合、
◎乱暴な遊びを仕掛ける
◎飼い主との間に割って入る
◎ご飯を横取りする
と、先住犬に対して無遠慮とも見える行動を示すことが多いです。
逆に先住犬が
◎後輩犬を押さえつける
◎飼い主のそばで唸って後輩犬を近寄らせない
と、後輩犬に対して厳し過ぎにも見える接し方をする場合もあります。
それを目の当たりにした飼い主さんは、
「先住犬のストレスになるんじゃないか…」
「犬同士で喧嘩になりそう…」
「このままで仲良くなれるのか?」
といったことに悩むことになります。
そんな飼い主さんに話を聞くと、
「新しく来た子には、先住犬のことを先輩として敬って欲しい」
「後輩なんだから、先輩には遠慮して欲しい」
と、
先住犬
↓
後輩犬
という序列関係を望む傾向が強いです。
一緒に暮らしている期間が長い先住犬への愛情が深ければ、そのような関係性を後輩犬に求める飼い主さんの気持ちも理解できます。
また、
「家族なのだからお互いに仲良くして欲しい」
と願う飼い主さんも多いです。
特に後輩犬が元気な子犬の場合、
◎乱暴な遊びを仕掛ける
◎飼い主との間に割って入る
◎ご飯を横取りする
と、先住犬に対して無遠慮とも見える行動を示すことが多いです。
逆に先住犬が
◎後輩犬を押さえつける
◎飼い主のそばで唸って後輩犬を近寄らせない
と、後輩犬に対して厳し過ぎにも見える接し方をする場合もあります。
それを目の当たりにした飼い主さんは、
「先住犬のストレスになるんじゃないか…」
「犬同士で喧嘩になりそう…」
「このままで仲良くなれるのか?」
といったことに悩むことになります。
そんな飼い主さんに話を聞くと、
「新しく来た子には、先住犬のことを先輩として敬って欲しい」
「後輩なんだから、先輩には遠慮して欲しい」
と、
先住犬
↓
後輩犬
という序列関係を望む傾向が強いです。
一緒に暮らしている期間が長い先住犬への愛情が深ければ、そのような関係性を後輩犬に求める飼い主さんの気持ちも理解できます。
また、
「家族なのだからお互いに仲良くして欲しい」
と願う飼い主さんも多いです。
「先住犬を優先するべき」は本当?

先住犬と後輩犬との関係性に関するネット記事の中には
『先住犬を優先的に接してあげるべき』
といった内容のものがあります。
◎ご飯を先にあげる
◎散歩に交代で行く場合は先住権を先に行く
◎先住犬がソファーで休んでいる時には後輩犬は乗せない
というように、何事も先住犬を優先にしててあげる、というものです。
☆先住犬は、「自分の方が特別」という優越感を感じることが出来る。
★後輩犬は、我慢することを覚える・先住犬の方が偉いと認識できる。
といった効果があると言われています。
犬の習性を考慮した時に、そういった考えは妥当だといえるでしょうか。
『先住犬を優先的に接してあげるべき』
といった内容のものがあります。
◎ご飯を先にあげる
◎散歩に交代で行く場合は先住権を先に行く
◎先住犬がソファーで休んでいる時には後輩犬は乗せない
というように、何事も先住犬を優先にしててあげる、というものです。
☆先住犬は、「自分の方が特別」という優越感を感じることが出来る。
★後輩犬は、我慢することを覚える・先住犬の方が偉いと認識できる。
といった効果があると言われています。
犬の習性を考慮した時に、そういった考えは妥当だといえるでしょうか。
「先輩(年上)を敬うべき」は人間の価値観

そもそも、
◎先輩の方が偉い
◎年上や年配者は敬うべき
といった考えは人間社会における価値観です。
そのような行動規範があった方が、集団で社会生活を営む上ではメリットがある(年配者の知識・経験が還元される、等)からこそ、そのような価値観が確立されたのだと思われます。
「先住権を優先する」
「後輩犬は控える」
といった関係性を犬同士に求めるのも、そういった人間の価値観を犬に当てはめているといえます。
◎先輩の方が偉い
◎年上や年配者は敬うべき
といった考えは人間社会における価値観です。
そのような行動規範があった方が、集団で社会生活を営む上ではメリットがある(年配者の知識・経験が還元される、等)からこそ、そのような価値観が確立されたのだと思われます。
「先住権を優先する」
「後輩犬は控える」
といった関係性を犬同士に求めるのも、そういった人間の価値観を犬に当てはめているといえます。
犬同士の関係性作りに年齢・経歴は意味が無い

犬にとって、犬同士の関係性を構築するうえで、相手の年齢やこれまでの経験や経歴は、意味を持ちません。
重要なのは
◎身体の大きさ
◎体力
◎積極性
といったものです。
野生生活においては、
◇身体が他犬と比べて大きい
◇力が強い
◇積極的に自身の望むものを手に入れようとする
といった個体の方が、食料や配偶者を獲得する可能性が高くなり、生存率や子孫を残す確率が高くなるからです。
人間の家庭の中で生活する現代の犬にも、この原理原則はあてはまります。
◇身体が大きくて体力のある個体が快適な居場所を確保する
◇積極性の強い個体の方が飼い主の注目を引き付ける
といった行動に反映されます。
このことに、先住犬か後輩犬か、は関係ありません。
身体が大きくて体力に勝っていているのが先住犬であれば、快適なソファーを独占します。
後輩犬の方が積極的なのであれば、先住権を差し置いて飼い主に甘えたり、真っ先にご飯を食べたりしようとします。
そこに
『年功序列』
という価値観や道徳観が入り込む余地はありません。
『家族同士で仲良くする』
という家族観も存在しません。
犬の中にあるのは
「いかに自分がメリットを多く得るか」
「自分が心地よく過ごすにはどうすれば良いか」
「身の安全を確保するにはどう振舞うのが効果的か」
という
【自分本位】
の意識です。
重要なのは
◎身体の大きさ
◎体力
◎積極性
といったものです。
野生生活においては、
◇身体が他犬と比べて大きい
◇力が強い
◇積極的に自身の望むものを手に入れようとする
といった個体の方が、食料や配偶者を獲得する可能性が高くなり、生存率や子孫を残す確率が高くなるからです。
人間の家庭の中で生活する現代の犬にも、この原理原則はあてはまります。
◇身体が大きくて体力のある個体が快適な居場所を確保する
◇積極性の強い個体の方が飼い主の注目を引き付ける
といった行動に反映されます。
このことに、先住犬か後輩犬か、は関係ありません。
身体が大きくて体力に勝っていているのが先住犬であれば、快適なソファーを独占します。
後輩犬の方が積極的なのであれば、先住権を差し置いて飼い主に甘えたり、真っ先にご飯を食べたりしようとします。
そこに
『年功序列』
という価値観や道徳観が入り込む余地はありません。
『家族同士で仲良くする』
という家族観も存在しません。
犬の中にあるのは
「いかに自分がメリットを多く得るか」
「自分が心地よく過ごすにはどうすれば良いか」
「身の安全を確保するにはどう振舞うのが効果的か」
という
【自分本位】
の意識です。
犬同士の関係性は犬同士でしか作れない

よって、何かにつけて先住犬を優先したとしても、後輩犬に
「先住犬の方が偉い」
「先住犬を敬おう」
という意識を植え付けることにはなりません。
また、平等に接したとしても
『家族同士で仲良くする』
という意識を植え付けることも出来ません。
仲良くできるかどうか。
先住犬と後輩犬のどちらが優位に立つか。
喧嘩をするかしないか。
といったことは、犬同士の相性で決まることです。
飼い主がどのような関係性を望むにせよ、望み通りになることもあれば、ならないこともあります。
どのような関係性になるかは、結局は犬同士に任せる(犬同士の相互学習の結果に委ねる)しかありません。
「先住犬の方が偉い」
「先住犬を敬おう」
という意識を植え付けることにはなりません。
また、平等に接したとしても
『家族同士で仲良くする』
という意識を植え付けることも出来ません。
仲良くできるかどうか。
先住犬と後輩犬のどちらが優位に立つか。
喧嘩をするかしないか。
といったことは、犬同士の相性で決まることです。
飼い主がどのような関係性を望むにせよ、望み通りになることもあれば、ならないこともあります。
どのような関係性になるかは、結局は犬同士に任せる(犬同士の相互学習の結果に委ねる)しかありません。
先住犬と後輩犬が共存するために飼い主にできること

『犬同士の関係性がどうなるかは、犬同士に任せるしかない』
とはいっても、お互いが無理なく共存できるために飼い主にできることはあります。
☆運動
☆食事
☆休息場所
といった、心身を健全に保つために必要な機会や空間は平等に確保・提供してあげることです。
具体的には
◇先住犬も後輩犬も必要充分な散歩をしてあげる。
◇お互いが落ち着いて食べることが出来るように、ゲージや柵を活用して、ご飯をあげるエリアを分ける
◇気持ち良く休む場所が独占されないように、クッションやソファーを複数用意してあげる
といったことをしてあげると良いでしょう。
争いを起こす必要が無いような生活習慣や環境を提供してあげる。
そのうえで、どのような関係性を構築するかは犬同士に任せる。
犬同士の関係性作りにおいて飼い主ができることは、見守ることだけだともいえます。
とはいっても、お互いが無理なく共存できるために飼い主にできることはあります。
☆運動
☆食事
☆休息場所
といった、心身を健全に保つために必要な機会や空間は平等に確保・提供してあげることです。
具体的には
◇先住犬も後輩犬も必要充分な散歩をしてあげる。
◇お互いが落ち着いて食べることが出来るように、ゲージや柵を活用して、ご飯をあげるエリアを分ける
◇気持ち良く休む場所が独占されないように、クッションやソファーを複数用意してあげる
といったことをしてあげると良いでしょう。
争いを起こす必要が無いような生活習慣や環境を提供してあげる。
そのうえで、どのような関係性を構築するかは犬同士に任せる。
犬同士の関係性作りにおいて飼い主ができることは、見守ることだけだともいえます。
飼い主にできることは犬を信頼して見守ること(まとめ)

◎後輩犬(年下)には先住犬(年上)を尊重して欲しい
◎家族同士で仲良くして欲しい
といったことを望むのは、飼い主として当然かもしれません。
しかし人間の価値観・道徳観を犬に望むのは無理です。
犬には犬の、関係性作りの原理原則があります。
人間と暮らしているからといって、価値観や道徳観までも人間と共有できると思うのは、大きな勘違いだと私は考えます。
☆安心して過ごせる生活環境
☆運動の機会
といったものは平等に提供してあげる。
犬同士の関係性作りは犬同士に任せる。
介入したい気持ちをぐっとこらえて見守る。
ある意味ではこれも、犬を信頼することなのだと思います。
◎家族同士で仲良くして欲しい
といったことを望むのは、飼い主として当然かもしれません。
しかし人間の価値観・道徳観を犬に望むのは無理です。
犬には犬の、関係性作りの原理原則があります。
人間と暮らしているからといって、価値観や道徳観までも人間と共有できると思うのは、大きな勘違いだと私は考えます。
☆安心して過ごせる生活環境
☆運動の機会
といったものは平等に提供してあげる。
犬同士の関係性作りは犬同士に任せる。
介入したい気持ちをぐっとこらえて見守る。
ある意味ではこれも、犬を信頼することなのだと思います。
ご質問やご相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
という些細なことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
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「こんなこと聞いても良いの?」
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