時に飼い主さんを深刻な悩みに陥れる、愛犬(特に成犬)による噛みつき行動。この記事では、「こんな方法でしつけて大丈夫なの⁉」と思ってしまうかもしれない、噛みつき改善のしつけの方法についてご紹介します(動画あり)。
問題行動のトップクラス、成犬の「噛みつき」問題
愛犬との生活は楽しいことばかりではありません。
時には、
◉吠える
◉散歩で引っ張る
◉家具をいたずらして壊す
といった、困った行動で頭を悩まされることもあります。
上記のような、飼い主さんを困らせるような愛犬の行動を
《問題行動》
と言ったりします。
数ある問題行動の中でも、飼い主さんを困らせるランキングでおそらくトップクラスなのが
【人(飼い主さんを含む)への噛みつき】
だと思います。
当たり前のことですが、犬に噛まれると泣きたくなるほど痛いです。
◦ゴールデンレトリバー
◦ラブラドールレトリーバー
◦バーニーズマウンテンドッグ
といった大型犬種の場合は、深刻な怪我につながる可能性が高いです。
◦柴犬
◦ウェルシュコーギー
といった中型犬や
◦トイプードル
◦チワワ
といった小型犬種の場合でも、救急車を呼ぶレベルの怪我につながることもあります。
痛いだけでなく、
『飼い犬に噛まれる』
ということわざもあるように、飼い主さんの精神的なショックや苦痛も大きなものがあります。
愛犬に噛みつき行動がみられる場合は、改善するためのしつけに取り組みたいものです。
噛みつき改善のしつけに関してはネットや書籍に色々な方法が書かれているかと思います。
この記事では、噛みつき改善のしつけについて、一見
「そんな方法で大丈夫なの?」
と思われるかもしれないような方法について、お話ししたいと思います。
なお本稿では、ほとんどの犬の幼少期に見られる
《子犬の甘噛み》
とは区別して、
【成犬の本気噛み】
を対象としたしつけ方法についてお話しします。
時には、
◉吠える
◉散歩で引っ張る
◉家具をいたずらして壊す
といった、困った行動で頭を悩まされることもあります。
上記のような、飼い主さんを困らせるような愛犬の行動を
《問題行動》
と言ったりします。
数ある問題行動の中でも、飼い主さんを困らせるランキングでおそらくトップクラスなのが
【人(飼い主さんを含む)への噛みつき】
だと思います。
当たり前のことですが、犬に噛まれると泣きたくなるほど痛いです。
◦ゴールデンレトリバー
◦ラブラドールレトリーバー
◦バーニーズマウンテンドッグ
といった大型犬種の場合は、深刻な怪我につながる可能性が高いです。
◦柴犬
◦ウェルシュコーギー
といった中型犬や
◦トイプードル
◦チワワ
といった小型犬種の場合でも、救急車を呼ぶレベルの怪我につながることもあります。
痛いだけでなく、
『飼い犬に噛まれる』
ということわざもあるように、飼い主さんの精神的なショックや苦痛も大きなものがあります。
愛犬に噛みつき行動がみられる場合は、改善するためのしつけに取り組みたいものです。
噛みつき改善のしつけに関してはネットや書籍に色々な方法が書かれているかと思います。
この記事では、噛みつき改善のしつけについて、一見
「そんな方法で大丈夫なの?」
と思われるかもしれないような方法について、お話ししたいと思います。
なお本稿では、ほとんどの犬の幼少期に見られる
《子犬の甘噛み》
とは区別して、
【成犬の本気噛み】
を対象としたしつけ方法についてお話しします。
成犬が噛みつく理由とは?「噛まれた直後の飼い主の反応」に隠れている?
犬、特に幼少期を過ぎた成犬が人を噛んでしまう場面は
▲散歩後に足を拭かれる時
▲ご飯を食べている時に食器に手を伸ばした
▲咥えている物(オモチャ・偶然見つけた物etc)を取られそうになった
▲体の敏感な部分に触られた
等々、様々です。
このような場面で噛んでしまう理由として
★飼い主より自分の方が上(偉い)と思っている
★独占欲が強い
★神経質
ということが挙げられることが多いようです。
しかし、ある行動を起こす理由を突き止めたい場合は、心や性格といった内面に注目するのではなく、
《行動の直後にどのような変化が起きているか》
に注目する必要があります。
具体的には
《噛まれた直後に飼い主はどのような反応をしているか》
を考えてみる必要があります。
▲散歩後に足を拭かれる時
▲ご飯を食べている時に食器に手を伸ばした
▲咥えている物(オモチャ・偶然見つけた物etc)を取られそうになった
▲体の敏感な部分に触られた
等々、様々です。
このような場面で噛んでしまう理由として
★飼い主より自分の方が上(偉い)と思っている
★独占欲が強い
★神経質
ということが挙げられることが多いようです。
しかし、ある行動を起こす理由を突き止めたい場合は、心や性格といった内面に注目するのではなく、
《行動の直後にどのような変化が起きているか》
に注目する必要があります。
具体的には
《噛まれた直後に飼い主はどのような反応をしているか》
を考えてみる必要があります。
成犬が噛みつく原因は「噛んできたら手を引っ込める」から?
上記の挙げたような、噛まれてしまうことが多い場面で標的になるのは、ほとんどが人の手です。
足を拭くのも、咥えた物を取ろうとするのも、食器に近づくのも、人の手なのですから、当然かもしれません。
愛犬にとって、上記のような場面において人の手は
▲自分のしたいことを邪魔する
▲嫌なことをしてくる
という対象です。
邪魔なことや嫌なことをするために近づいてくる手に対して成犬が噛んできた場合、ほとんどの飼い主さんは
【手を慌てて引っ込める】
という反応を示すと思います。
この、
【手を引っ込める】
という反応が、愛犬の噛みつき行動を強化(定着させる・助長させる)してしまっている可能性が高いです。
『噛みつけば、嫌なことをする手を遠ざけることができる』
という学習を愛犬がしてしまうからです。
ということは、逆にいえば
『噛んでも、手を遠ざけることができない』
という学習をさせてあげれば、手に対する噛みつき行動の強化を防ぎ、軽減につなげることが期待できるということです。
足を拭くのも、咥えた物を取ろうとするのも、食器に近づくのも、人の手なのですから、当然かもしれません。
愛犬にとって、上記のような場面において人の手は
▲自分のしたいことを邪魔する
▲嫌なことをしてくる
という対象です。
邪魔なことや嫌なことをするために近づいてくる手に対して成犬が噛んできた場合、ほとんどの飼い主さんは
【手を慌てて引っ込める】
という反応を示すと思います。
この、
【手を引っ込める】
という反応が、愛犬の噛みつき行動を強化(定着させる・助長させる)してしまっている可能性が高いです。
『噛みつけば、嫌なことをする手を遠ざけることができる』
という学習を愛犬がしてしまうからです。
ということは、逆にいえば
『噛んでも、手を遠ざけることができない』
という学習をさせてあげれば、手に対する噛みつき行動の強化を防ぎ、軽減につなげることが期待できるということです。
成犬の噛みつきを直すしつけ方法
そこで、動画のご紹介。
《床に置いてある物を取ろうとする手に噛みつく》
というケースの、改善に向けた取り組みの様子です。
動画①…バッグに手を伸ばすと噛んでくる
動画②…自分で噛むのを止めるまで手を引っ込めない
→噛むのを止めてくれたら褒める&オヤツ
動画③…バッグに手を伸ばしても噛んでこなくなる
「噛んでるのに、ほめたりオヤツをあげたりしたら、逆効果なんじゃないの⁉」
と思う方もいるかもしれません。
ポイントは、
《噛みついてる時にオヤツで気を逸らす》
のではなく、
《自分で噛むのを止めたらオヤツを提示する》
ことです。
☆噛むのを止めてくれた
☆噛むこと自体を思いとどまってくれた
というタイミングを逃さないことがとても重要になります。
◇噛むのを止めてくれるまで待つ勇気
◇慣れた経験者による的確なアドバイス
が求められるので、一見すると逆効果のように感じられるだけでなく、ある意味で難易度の高いしつけの方法といえるかもしれません。
人の側の安全を担保するために、手を皮手袋といったもので防御するのも、しつけを成功させるためには重要なポイントとなります。
《床に置いてある物を取ろうとする手に噛みつく》
というケースの、改善に向けた取り組みの様子です。
動画①…バッグに手を伸ばすと噛んでくる
動画②…自分で噛むのを止めるまで手を引っ込めない
→噛むのを止めてくれたら褒める&オヤツ
動画③…バッグに手を伸ばしても噛んでこなくなる
「噛んでるのに、ほめたりオヤツをあげたりしたら、逆効果なんじゃないの⁉」
と思う方もいるかもしれません。
ポイントは、
《噛みついてる時にオヤツで気を逸らす》
のではなく、
《自分で噛むのを止めたらオヤツを提示する》
ことです。
☆噛むのを止めてくれた
☆噛むこと自体を思いとどまってくれた
というタイミングを逃さないことがとても重要になります。
◇噛むのを止めてくれるまで待つ勇気
◇慣れた経験者による的確なアドバイス
が求められるので、一見すると逆効果のように感じられるだけでなく、ある意味で難易度の高いしつけの方法といえるかもしれません。
人の側の安全を担保するために、手を皮手袋といったもので防御するのも、しつけを成功させるためには重要なポイントとなります。
成犬の噛みつき癖に柔軟に対応しよう
今回ご紹介した噛みつき軽減のしつけの方法は、
『噛みついてきたら即時に止めさせるべき』
という、正論ともいえる考え方に真っ向から対立するような方法かもしれません。
しかし、正論にとらわれないような柔軟な考え方が、問題行動の改善に取り組む際には功を奏することもあります。
問題行動の改善だけでなく、愛犬と楽しく暮らしていくうえでは、
〇周囲に流されない
〇正論や固定観念にとらわれない
といった姿勢も求められると思います。
※「行動の強化」と「行動の消去(減少)」についての参考記事
↓
『噛みついてきたら即時に止めさせるべき』
という、正論ともいえる考え方に真っ向から対立するような方法かもしれません。
しかし、正論にとらわれないような柔軟な考え方が、問題行動の改善に取り組む際には功を奏することもあります。
問題行動の改善だけでなく、愛犬と楽しく暮らしていくうえでは、
〇周囲に流されない
〇正論や固定観念にとらわれない
といった姿勢も求められると思います。
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↓
☞周囲の対応の仕方(三項随伴性の枠組み):NPO法人STEPこども発達相談室
☞【学習と条件づけ】獲得 ・消去・自発的回復・反応般化・刺激弁別について
質問や悩み相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
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