拾い食いを防ごう その① ～アンちゃんの場合～

登場してもらうのは、オーストラリアンシェパードのアンちゃん。
人と遊ぶことが大好きな、とても元気な女の子です。

家族のことも大好きで楽しく暮らしているアンちゃんですが、
●お散歩中に見つけたものを口に入れたがる
●取ろうとすると急いで飲み込んじゃう
というのが飼い主さんの悩みでした。

そこで、お父さんと一緒にトレーニングに取り組んでもらいました。

お菓子の袋を利用したトレーニングの様子がこちら。
目標は
『お菓子袋の横を通る時にお父さんの顔を見る=拾い食いの防止になる』
です。



動画の中でアンちゃんが

お菓子の袋を通り過ぎても欲しがったまま
↓
通り過ぎた後にお父さんを見る
↓
通り過ぎる時もお父さんを見る

と、少しずつステップアップしてくれているのが分かって頂けるかと思います。

こういったトレーニングに取り組むうえで大切なのは
『すぐに完璧に出来るようになる』
ことよりも、
『出来ることから少しずつステップアップしていく』
ことです。

目標に設定した
『お菓子袋の横を通る時にお父さんの顔を見る』
に、段階的に近づけていきます。

動画の中でも触れていますが、
はじめのうちは
『通り過ぎた後にお父さんを見る』
が出来たらご褒美をあげていますが、
それがほぼ出来るようになったらあえてご褒美をあげずに、
『通り過ぎる時もお父さんを見る』
が出来た時にあげるようにしています。

「通り過ぎた後に見る、が出来たのだからご褒美をあげたい」
となるかもしれませんが、そのままでは次のステップ（目標）に中々進めません。

『次の目標に到達するまでご褒美をあげるのを我慢する』
という勇気が、ステップアップのために必要な時もあるのです。