コロナウィルス感染拡大により政府が発令する緊急事態宣言の効果が薄れてきているとの指摘もあります。
感染拡大を防ぐことが大切なのはみんなが分かっているはずなのに、なんで緊急事態宣言の効果が薄れるのか?
その大きな理由ひとつ、「慣れ(馴化)」について考えてみると、犬のしつけに役立つヒントが隠されているかもしれません。
緊張しなくなってきている

この記事を書いている2021年8月現在、コロナ感染の拡大地域では緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されています。
この緊急事態宣言、何回も出すうちに効果が薄れてきていると報道などで指摘されています。
僕も最初の緊急事態宣言の時は
『緊急事態』
という聞き慣れない言葉に不安になったり、
トイレットペーパーや消毒液が店頭から姿を消したことに驚いて、
「大変なことなんだな」
と、緊張したものです。
◉人が集まる場所に行かない
◉空いている時間帯に買い物する
といった意識も高かったです。
ところが、
【発令→解除→発令】
を繰り返すうち、
「またか…」
「どうせ変わらない…」
と思うようになり、緊張感が薄れていきました。
買い物に行く時間帯も、特に気にしなくなっていきました。
人は初めて経験する刺激(事態)に直面すると、
◉驚く
◉緊張する
◉逃げる
という不安反応を示すことが多いです。
しかし、繰り返し刺激に直面すると慣れてしまい、
◉驚かなくなる
◉緊張しなくなる
◉逃げなくなる
となります。
このように、
【はじめは受け付けなかった(不安に感じていた)こと】
に慣れていくことを
『馴化(じゅんか)』
といいます。
この緊急事態宣言、何回も出すうちに効果が薄れてきていると報道などで指摘されています。
僕も最初の緊急事態宣言の時は
『緊急事態』
という聞き慣れない言葉に不安になったり、
トイレットペーパーや消毒液が店頭から姿を消したことに驚いて、
「大変なことなんだな」
と、緊張したものです。
◉人が集まる場所に行かない
◉空いている時間帯に買い物する
といった意識も高かったです。
ところが、
【発令→解除→発令】
を繰り返すうち、
「またか…」
「どうせ変わらない…」
と思うようになり、緊張感が薄れていきました。
買い物に行く時間帯も、特に気にしなくなっていきました。
人は初めて経験する刺激(事態)に直面すると、
◉驚く
◉緊張する
◉逃げる
という不安反応を示すことが多いです。
しかし、繰り返し刺激に直面すると慣れてしまい、
◉驚かなくなる
◉緊張しなくなる
◉逃げなくなる
となります。
このように、
【はじめは受け付けなかった(不安に感じていた)こと】
に慣れていくことを
『馴化(じゅんか)』
といいます。
犬も持っている馴化の能力

馴化の例は
◉うるさかった工事の音が気にならなくなる
◉違和感だった他人の部屋の臭いが平気になる
と、生活の中に沢山あります。
順化は環境に適応して生きていくために必要な能力です。
この能力があるからこそ、生物は複雑に進化することができたのだと思います。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
人も犬も同じ動物ですから、馴化の能力は犬も持っています。
はじめは
◉足ふき
◉お散歩
◉ブラシング
などが苦手だったけど、繰り返すうちに平気になって生活しやすくなった、という例は沢山あると思います。
馴化の能力が良い方向で発揮された例です。
一方で、慣れて欲しくないことにも慣れてしまうことがあります。
その典型的な例が、
『叱られる(怒られる)ことがへっちゃらになる』
ということです。
◉うるさかった工事の音が気にならなくなる
◉違和感だった他人の部屋の臭いが平気になる
と、生活の中に沢山あります。
順化は環境に適応して生きていくために必要な能力です。
この能力があるからこそ、生物は複雑に進化することができたのだと思います。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
人も犬も同じ動物ですから、馴化の能力は犬も持っています。
はじめは
◉足ふき
◉お散歩
◉ブラシング
などが苦手だったけど、繰り返すうちに平気になって生活しやすくなった、という例は沢山あると思います。
馴化の能力が良い方向で発揮された例です。
一方で、慣れて欲しくないことにも慣れてしまうことがあります。
その典型的な例が、
『叱られる(怒られる)ことがへっちゃらになる』
ということです。
叱っても効かなくなっちゃう?

愛犬が
◉いけないこと
◉悪いこと
◉危ないこと
をした時に、
「こら!」
「いけない!」
「NO!」
と、大きな声で止めるといった経験は、多くの飼い主さんがしていると思います。
お散歩中の
◉ぐいぐい先に行く
◉拾い食い
といったことを止めようとしてリードを強く、ということもあるでしょう。
これらの
『叱って(怒って)止める』
ということをやってはダメ、ということではありません。
危険を回避したり、周りに迷惑をかけないために必要な場面はあると思います。
注意したいのは
『習慣的に叱る』
ということです。
毎日のように叱っていると、はじめは
◉大きな声
◉強く引っ張られる
ということにビックリしていた愛犬が、慣れてきてしまいます。
音や力に対して馴化してしまうのです。
そうすると
『飼い主さんが叱ってもあまり効果がない(へっちゃらになる)』
ということになってしまいます。
よく耳にすることがある、
「はじめは効果があった《いたずら防止のスプレー》が、いつの間にか効かなくなる」
という話も、スプレーの臭いに対する馴化の例です。
緊急事態宣言の効果が薄れている日本社会と、似ていると思いませんか?
◉いけないこと
◉悪いこと
◉危ないこと
をした時に、
「こら!」
「いけない!」
「NO!」
と、大きな声で止めるといった経験は、多くの飼い主さんがしていると思います。
お散歩中の
◉ぐいぐい先に行く
◉拾い食い
といったことを止めようとしてリードを強く、ということもあるでしょう。
これらの
『叱って(怒って)止める』
ということをやってはダメ、ということではありません。
危険を回避したり、周りに迷惑をかけないために必要な場面はあると思います。
注意したいのは
『習慣的に叱る』
ということです。
毎日のように叱っていると、はじめは
◉大きな声
◉強く引っ張られる
ということにビックリしていた愛犬が、慣れてきてしまいます。
音や力に対して馴化してしまうのです。
そうすると
『飼い主さんが叱ってもあまり効果がない(へっちゃらになる)』
ということになってしまいます。
よく耳にすることがある、
「はじめは効果があった《いたずら防止のスプレー》が、いつの間にか効かなくなる」
という話も、スプレーの臭いに対する馴化の例です。
緊急事態宣言の効果が薄れている日本社会と、似ていると思いませんか?
まとめ

このように、まったく関係のないように思える
【愛犬を叱ること】
【緊急事態宣言】
の二つは根本の部分で共通している、と僕は思っています。
これ以外にも、人間社会の色々な出来事の中に、犬のしつけのヒントが隠されていると感じることが沢山あります。
「しつけのヒントになるかも?」
という視点で日々のニュースを見てみるのも、面白いかもしれません。
【愛犬を叱ること】
【緊急事態宣言】
の二つは根本の部分で共通している、と僕は思っています。
これ以外にも、人間社会の色々な出来事の中に、犬のしつけのヒントが隠されていると感じることが沢山あります。
「しつけのヒントになるかも?」
という視点で日々のニュースを見てみるのも、面白いかもしれません。