飼い主さんの中にはSNSの投稿で、しつけやトレーニングを頑張っている様子や、一緒にお洒落なカフェやホテルに出かけている様子の動画や写真を見て、「うちの子よりおりこうだな…」「自分と違って素敵な飼い主さんだな…」と感じる方もいるようです。自分や愛犬を他の子や飼い主さんと比べる時に気をつけたいこととは?
SNSのワンコ投稿を見ると、ついつい愛犬と比べちゃう…
昨今の各種SNSには、
◉季節に合わせた可愛いコスプレ衣装を着ている
◉ドッグスポーツ(競技会・アジリティー・フリスビーetc)を飼い主さんと楽しんで
いる
◉お洒落なカフェでお行儀よくしている
◉イベントを楽しんでいる
◉犬友達と楽しそうに交流している
とった、犬好きにはたまらない動画や写真を、多くの飼い主さん達が競い合うように投稿しています(少しトゲがあるかな?)。
飼い主さんとお話をしていると、そんな投稿を見て、
「うちの子と比べると、みんなお利口さんで…」
「こんな素敵な洋服を着せたら、すぐにビリビリに破いちゃう」
「こんな素敵なお店に連れて行ったら、騒いじゃって大変になっちゃう」
という、ため息交じりの感想を聞くことが多いです。
特に、
◦若くて元気
◦やんちゃ
といった子の飼い主さんに多い傾向があるように感じます。
どうやら飼い主さんというのは、他所の子と愛犬を比べて見ることが多いようです。
この記事では、愛犬と他所の子(特にSNS上の投稿)とを比べることについて、トレーナー目線で感じることについてお話したいと思います。
※本稿には個人的な意見が多く含まれますが、同意や賛成を押し付けるものではありません
◉季節に合わせた可愛いコスプレ衣装を着ている
◉ドッグスポーツ(競技会・アジリティー・フリスビーetc)を飼い主さんと楽しんで
いる
◉お洒落なカフェでお行儀よくしている
◉イベントを楽しんでいる
◉犬友達と楽しそうに交流している
とった、犬好きにはたまらない動画や写真を、多くの飼い主さん達が競い合うように投稿しています(少しトゲがあるかな?)。
飼い主さんとお話をしていると、そんな投稿を見て、
「うちの子と比べると、みんなお利口さんで…」
「こんな素敵な洋服を着せたら、すぐにビリビリに破いちゃう」
「こんな素敵なお店に連れて行ったら、騒いじゃって大変になっちゃう」
という、ため息交じりの感想を聞くことが多いです。
特に、
◦若くて元気
◦やんちゃ
といった子の飼い主さんに多い傾向があるように感じます。
どうやら飼い主さんというのは、他所の子と愛犬を比べて見ることが多いようです。
この記事では、愛犬と他所の子(特にSNS上の投稿)とを比べることについて、トレーナー目線で感じることについてお話したいと思います。
※本稿には個人的な意見が多く含まれますが、同意や賛成を押し付けるものではありません
愛犬と他所の子を比べることで良いこともある
他所の子と愛犬とを比べて見ること自体は別に悪いことではないと思います。
自分と他者とを客観的に比較することは、
◦自身の立ち位置
◦自身に足りないもの
◦他者の尊敬できる面
◦自身が誇れる面
といったこと知ることにもつながりますから、社会生活を営むうえで必要な能力、という側面もあるでしょう。
愛犬と他所の子(自分と他の飼い主)を比べて見ることについても同じで、
◦愛犬の長所
◦他所の子の長所
◦飼い主としてのスキルアップに必要なこと
というポジティブな気付きをもたらしてくれるのであれば、愛犬との生活をより豊かにする効果が期待できます。
自分と他者とを客観的に比較することは、
◦自身の立ち位置
◦自身に足りないもの
◦他者の尊敬できる面
◦自身が誇れる面
といったこと知ることにもつながりますから、社会生活を営むうえで必要な能力、という側面もあるでしょう。
愛犬と他所の子(自分と他の飼い主)を比べて見ることについても同じで、
◦愛犬の長所
◦他所の子の長所
◦飼い主としてのスキルアップに必要なこと
というポジティブな気付きをもたらしてくれるのであれば、愛犬との生活をより豊かにする効果が期待できます。
比べることで、飼い主さんのメンタルや愛犬との関係性に悪影響の恐れも
しかし、
「うちの子は他所の子よりも劣っている…」
「うちの子にはあんなことはできない…」
「自分は他の飼い主に比べて、愛犬に何もしてあげられていない…」
とネガティブな感情を引き起こしてしまうとすれば、問題です。
楽しむことが目的で見ているはずのSNSが、メンタル面に悪影響を及ぼしているからです。
飼い主さんのメンタルに悪影響なだけでなく、
《愛犬の悪い(と感じる)面にばかりに目がいく》
という習慣がいつの間にかついてしまう懸念もあります。
そういった習慣が知らず知らずのうちに身についてしまうと、
◦お散歩を愛犬と楽しむ
◦新しいコマンドを教えてあげる
といったモチベーションや意欲の低下を招きかねません。
結果として、
●お散歩時間が減る
●愛犬にあまり話しかけなくなる
●叱ることが多くなる
といったことにつながることで、愛犬のストレス増大も招きかねません。
他所の子と比べることが、愛犬との関係性にも好ましくない影響を与えてしまうかもしれません。
「うちの子は他所の子よりも劣っている…」
「うちの子にはあんなことはできない…」
「自分は他の飼い主に比べて、愛犬に何もしてあげられていない…」
とネガティブな感情を引き起こしてしまうとすれば、問題です。
楽しむことが目的で見ているはずのSNSが、メンタル面に悪影響を及ぼしているからです。
飼い主さんのメンタルに悪影響なだけでなく、
《愛犬の悪い(と感じる)面にばかりに目がいく》
という習慣がいつの間にかついてしまう懸念もあります。
そういった習慣が知らず知らずのうちに身についてしまうと、
◦お散歩を愛犬と楽しむ
◦新しいコマンドを教えてあげる
といったモチベーションや意欲の低下を招きかねません。
結果として、
●お散歩時間が減る
●愛犬にあまり話しかけなくなる
●叱ることが多くなる
といったことにつながることで、愛犬のストレス増大も招きかねません。
他所の子と比べることが、愛犬との関係性にも好ましくない影響を与えてしまうかもしれません。
割り切った目でSNSのワンコ投稿を見る
愛犬とSNS投稿上の他所の子を比べることでネガティブな感情に陥ることを防ぐためには、ある意味で割り切った目でSNSを見る習慣を身につけることも有効だと思います。
冒頭のようなため息交じりの言葉を聞いた時、私は飼い主さんに
「ほとんどの飼い主は、かわいい・おりこう・素敵・楽しそう、と思ってもらえるような動画や写真しか投稿しない」
といった趣旨の話をします。
冒頭のようなため息交じりの言葉を聞いた時、私は飼い主さんに
「ほとんどの飼い主は、かわいい・おりこう・素敵・楽しそう、と思ってもらえるような動画や写真しか投稿しない」
といった趣旨の話をします。
人は「いいね!」をもらえる投稿しかしない
人も犬も(というか動物は)、相手からのリアクションが行動の形成に大きく影響します。
《人》
初めて会う人に
「こんにちは」
と挨拶をする
↓
「こんにちは」
と笑顔で返事をしてもらえる
↓
次に会った時にも
「こんにちは」
と積極的に挨拶をする
《犬》
飼い主さんから
「お座り」
を言われる
↓
その場で座ると、
ほめてもらえる&オヤツをもらえる
↓
次に「お座り」を言われた時も
積極的にその場で座る
上記の
《積極的に挨拶をする》
《積極的にお座りをする》
は、基本原理は同じです。
相手から
◦嬉しい
◦楽しい
といった感情を引き起こすようなポジティブなリアクションをもらえることが、行動形成の大きな要因になっています。
同じように、多くの人が積極的に(誰に命令されることなく)SNSに投稿するのは、ポジティブなリアクションが得られることが要因になっていると思われます。
SNS上のポジティブなリアクションの代表が、
『いいね!』
をもらえることでしょう。
飼い主さんが愛犬を被写体とした投稿をする場合、
『いいね!』
をもらえる確率を高めるためには、
★かわいい
★おりこう
★お洒落
★素敵」
★真似したい
と、他の飼い主さんや犬好きな人に思ってもらえるような写真や動画を投稿することが有効だと思われます。
私も、トレーニングの様子を撮影した動画や写真をSNSに投稿することがありますが、そこには見た人に
「このトレーナーさんに頼めば、うちの子もおりこうになるかも」
「こんなトレーニングをうちの子にもさせてあげたい」
というように思って欲しい、という宣伝効果を狙った目的が明確にあります。
ですから、
◉欲しいシーンが取れた
◉たまたま成功した様子が撮れた
といった動画や写真を選別して投稿します。
沿える文章も、
◉トレーニングやしつけが順調に進んでいる
◉他のスクールとは一味変わったアプローチをしている
◉愛犬にも飼い主にも優しい
といった印象を持ってもらうことを明確に意識して書いています。
たとえ投稿者にその意識が明確でなく無意識であったとしても、SNSのワンコ投稿には、そういった狙い・目的があることを予め承知して、ある意味で割り切った目で見ることも必要だと思います。
《人》
初めて会う人に
「こんにちは」
と挨拶をする
↓
「こんにちは」
と笑顔で返事をしてもらえる
↓
次に会った時にも
「こんにちは」
と積極的に挨拶をする
《犬》
飼い主さんから
「お座り」
を言われる
↓
その場で座ると、
ほめてもらえる&オヤツをもらえる
↓
次に「お座り」を言われた時も
積極的にその場で座る
上記の
《積極的に挨拶をする》
《積極的にお座りをする》
は、基本原理は同じです。
相手から
◦嬉しい
◦楽しい
といった感情を引き起こすようなポジティブなリアクションをもらえることが、行動形成の大きな要因になっています。
同じように、多くの人が積極的に(誰に命令されることなく)SNSに投稿するのは、ポジティブなリアクションが得られることが要因になっていると思われます。
SNS上のポジティブなリアクションの代表が、
『いいね!』
をもらえることでしょう。
飼い主さんが愛犬を被写体とした投稿をする場合、
『いいね!』
をもらえる確率を高めるためには、
★かわいい
★おりこう
★お洒落
★素敵」
★真似したい
と、他の飼い主さんや犬好きな人に思ってもらえるような写真や動画を投稿することが有効だと思われます。
私も、トレーニングの様子を撮影した動画や写真をSNSに投稿することがありますが、そこには見た人に
「このトレーナーさんに頼めば、うちの子もおりこうになるかも」
「こんなトレーニングをうちの子にもさせてあげたい」
というように思って欲しい、という宣伝効果を狙った目的が明確にあります。
ですから、
◉欲しいシーンが取れた
◉たまたま成功した様子が撮れた
といった動画や写真を選別して投稿します。
沿える文章も、
◉トレーニングやしつけが順調に進んでいる
◉他のスクールとは一味変わったアプローチをしている
◉愛犬にも飼い主にも優しい
といった印象を持ってもらうことを明確に意識して書いています。
たとえ投稿者にその意識が明確でなく無意識であったとしても、SNSのワンコ投稿には、そういった狙い・目的があることを予め承知して、ある意味で割り切った目で見ることも必要だと思います。
愛犬生活は「いいね!」をもらえないことの方が多い
『いいね!』
を沢山もらいたくて投稿するということは、逆説的には
『いいね!』
をもらえないような投稿はしない、ともいえます。
愛犬(特に元気な子犬)と生活をしていると、
『いいね!』
をもらえるような素敵な場面よりも、
◉散歩で引っ張られて大変
◉甘噛みされて手が傷だらけ
◉トイレを失敗して床がウ〇チまみれ
◉夜中に吠えてろくに眠れない
といった、
「なんで…」
「どうして…」
「こんなはずじゃなかった…」
と感じてしまう場面の方が圧倒的に多い飼い主さんがほとんどです。
『いいね!』
を沢山もらえるような愛犬投稿をしている飼い主さんも、程度の差こそあれ、そういった場面を多く味わっているはずです。
ただ、わざわざそのような場面を動画や写真で切り取って投稿する人が少ない、ということなのだと思います。
結果として、SNSには
『いいね!』
を沢山もらえるようなワンコ投稿の割合が圧倒的に高くなります。
を沢山もらいたくて投稿するということは、逆説的には
『いいね!』
をもらえないような投稿はしない、ともいえます。
愛犬(特に元気な子犬)と生活をしていると、
『いいね!』
をもらえるような素敵な場面よりも、
◉散歩で引っ張られて大変
◉甘噛みされて手が傷だらけ
◉トイレを失敗して床がウ〇チまみれ
◉夜中に吠えてろくに眠れない
といった、
「なんで…」
「どうして…」
「こんなはずじゃなかった…」
と感じてしまう場面の方が圧倒的に多い飼い主さんがほとんどです。
『いいね!』
を沢山もらえるような愛犬投稿をしている飼い主さんも、程度の差こそあれ、そういった場面を多く味わっているはずです。
ただ、わざわざそのような場面を動画や写真で切り取って投稿する人が少ない、ということなのだと思います。
結果として、SNSには
『いいね!』
を沢山もらえるようなワンコ投稿の割合が圧倒的に高くなります。
愛犬自身・飼い主さん自身、に目を向ける
そういった投稿ばかりを追いかけると、
他所の子やはますますおりこうに感じられる
↓
「うちの子はダメな子」という思いが強くなる
他の飼い主さんがますます素敵に感じられる
↓
「自分はダメな飼い主」という思いが強くなる
という、負のスパイラルに落ち込んでしまう恐れすらあります。
「うちの子は他所の子と比べると、どうなのか」
「自分は他の飼い主さんと比べると、どうなのか」
という、他者との比較や優劣ではなく、
【自分は、この子と何をしたいのか】
【この子が「楽しい・嬉しい」と感じてくれることは何か】
ということに目を向けることが、愛犬生活を豊かで楽しいものにすることにつながると思います。
他所の子やはますますおりこうに感じられる
↓
「うちの子はダメな子」という思いが強くなる
他の飼い主さんがますます素敵に感じられる
↓
「自分はダメな飼い主」という思いが強くなる
という、負のスパイラルに落ち込んでしまう恐れすらあります。
「うちの子は他所の子と比べると、どうなのか」
「自分は他の飼い主さんと比べると、どうなのか」
という、他者との比較や優劣ではなく、
【自分は、この子と何をしたいのか】
【この子が「楽しい・嬉しい」と感じてくれることは何か】
ということに目を向けることが、愛犬生活を豊かで楽しいものにすることにつながると思います。
飼い主にも求められるネットリテラシー(まとめ)
今回のお話は、しつけに関するというよりも、ネットリテラシー(インターネットの情報を正しく理解し、適切に判断できる能力)の話という側面が強い内容になりました。
前述のように、SNSのワンコ投稿には
【『いいね!』を沢山もらいたい】
という狙い・目的が(無意識だとしても)あります。
そういった狙いを持った投稿をみて、
「おりこうな子だなぁ」
「うちの子にはできない…」
「自分は飼い主としてちゃんとしてない…」
と落ち込むことは、実態のごく一部を切り取った情報に振り回されている、ともいえます。
SNSに限らず
◦しつけ
◦飼い方
◦病気
といった愛犬生活に欠かせない情報も、ネット上にはあふれています。
そういった情報に振り回されてメンタルを左右されないためにも、ネットリテラシーは、飼い主さんにとって今後より一層、必要となる能力なのかもしれません。
※参考記事
↓
前述のように、SNSのワンコ投稿には
【『いいね!』を沢山もらいたい】
という狙い・目的が(無意識だとしても)あります。
そういった狙いを持った投稿をみて、
「おりこうな子だなぁ」
「うちの子にはできない…」
「自分は飼い主としてちゃんとしてない…」
と落ち込むことは、実態のごく一部を切り取った情報に振り回されている、ともいえます。
SNSに限らず
◦しつけ
◦飼い方
◦病気
といった愛犬生活に欠かせない情報も、ネット上にはあふれています。
そういった情報に振り回されてメンタルを左右されないためにも、ネットリテラシーは、飼い主さんにとって今後より一層、必要となる能力なのかもしれません。
※参考記事
↓
ご質問やご相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。