愛犬にブラシをかけると怒って噛みつく。特に柴犬を飼っている飼い主さんに多い悩みの改善に、噛みつかれることを防ぎながら安全に取り組む方法をご紹介します(動画あり)
愛犬との生活にブラッシングは欠かせない
犬種によって長い・短い、の違いはありますが、犬は全身が体毛に覆われています。
その体毛は日々抜け替わります。
特に、季節の変わり目には多くの毛が抜けます。
油断をしていると
◉愛犬の全身が抜け毛だらけになる
◉毛玉ができる
◉室内で抜け毛が舞う
といったことにもなりかねません。
ブラシをかけて体毛のケアをすることは、
◦皮膚の健康を保つ
◦室内を清潔に保つ
といったことの役に立ちます。
また、ブラシをかけることは、愛犬とのスキンシップを取ることにもつながります。
定期的にブラシをかけてあげる習慣は、愛犬が健康に過ごすためにも、愛犬と飼い主がお互いに気持ち良く過ごすためにも、欠かせないものだといえます。
特に最近人気の柴犬は抜け毛が多く、ブラシかけは大切です。
その体毛は日々抜け替わります。
特に、季節の変わり目には多くの毛が抜けます。
油断をしていると
◉愛犬の全身が抜け毛だらけになる
◉毛玉ができる
◉室内で抜け毛が舞う
といったことにもなりかねません。
ブラシをかけて体毛のケアをすることは、
◦皮膚の健康を保つ
◦室内を清潔に保つ
といったことの役に立ちます。
また、ブラシをかけることは、愛犬とのスキンシップを取ることにもつながります。
定期的にブラシをかけてあげる習慣は、愛犬が健康に過ごすためにも、愛犬と飼い主がお互いに気持ち良く過ごすためにも、欠かせないものだといえます。
特に最近人気の柴犬は抜け毛が多く、ブラシかけは大切です。
ブラシをかけると怒って噛みつく…そんなかみぐせは特に柴犬に多い💦
一方で、ブラシをかけると愛犬が嫌がる、ということで悩む飼い主さんも多くいます。
中には
「ブラシをかけると怒って噛みついてくる💦」
という、深刻なかみぐせのケースもあります。
柴犬は噛みつき行動が出やすい犬種なので、柴犬の飼い主さんでこのような問題に悩んでいる方は多いはずです。
きれいにしてあげたいのに、ブラシをかけようとすると噛みつく。
怖くてブラシが出来ない。
愛犬は全身に抜け毛を背負ったまま。
これでは、愛犬の健康にも良くありません。
いくら室内をきれいにしようとしても、愛犬が抜け毛を背負ったままでは、掃除機をかけてもきりがありません。
とはいえ、無理をしてブラシかけをすれば、愛犬が噛みついて飼い主が怪我をする危険がある…
そこでこの記事では、飼い主さんの安全を守りながら、怒って噛みつく柴犬にブラシをかける方法を、ご提案したいと思います。
中には
「ブラシをかけると怒って噛みついてくる💦」
という、深刻なかみぐせのケースもあります。
柴犬は噛みつき行動が出やすい犬種なので、柴犬の飼い主さんでこのような問題に悩んでいる方は多いはずです。
きれいにしてあげたいのに、ブラシをかけようとすると噛みつく。
怖くてブラシが出来ない。
愛犬は全身に抜け毛を背負ったまま。
これでは、愛犬の健康にも良くありません。
いくら室内をきれいにしようとしても、愛犬が抜け毛を背負ったままでは、掃除機をかけてもきりがありません。
とはいえ、無理をしてブラシかけをすれば、愛犬が噛みついて飼い主が怪我をする危険がある…
そこでこの記事では、飼い主さんの安全を守りながら、怒って噛みつく柴犬にブラシをかける方法を、ご提案したいと思います。
ブラッシングをすると噛む理由
そもそも、なんでブラシをかけると、噛んできてしまうのでしょうか。
その理由が分かれば、対処方法も考えやすくなるかもしれません。
その理由が分かれば、対処方法も考えやすくなるかもしれません。
ブラシに慣れていないから?痛いから?
ブラシをかけると怒ったり噛みついたりする理由として
◉ブラシに慣れていないから
◉ブラシが皮膚に当たるのが痛いから
といったことが挙げられることが多いように思います。
これらは、
『愛犬がブラシに対してどのような印象を持っているか』
『噛みつき行動が発現したきっかけ』
の説明にはなるので、完全な間違いとは言い切れませんが、
『なぜ噛みつき行動が定着したのか(強化されたのか)』
の本質的な説明にはなりません。
では、
《噛みつき行動の定着(強化)》
の本質的な理由とは、どんなことでしょうか?
◉ブラシに慣れていないから
◉ブラシが皮膚に当たるのが痛いから
といったことが挙げられることが多いように思います。
これらは、
『愛犬がブラシに対してどのような印象を持っているか』
『噛みつき行動が発現したきっかけ』
の説明にはなるので、完全な間違いとは言い切れませんが、
『なぜ噛みつき行動が定着したのか(強化されたのか)』
の本質的な説明にはなりません。
では、
《噛みつき行動の定着(強化)》
の本質的な理由とは、どんなことでしょうか?
ブラッシングをしているときに噛む本当の原因は飼い主の態度
ブラシをかけると噛みつく。
その本当の理由は
【噛みつけば飼い主がブラシをかけるのを止める(ブラシが自分から離れる)から】
です。
ブラシをかけていて愛犬が噛みついてくると、ほとんどの飼い主さんは、慌ててブラシを引っ込めます。
そして、それ以上ブラシをかけるのを止めます。
飼い主さんだって、噛まれて怪我をしたくはないでしょうから、当然の反応だといえますが、
飼い主がブラシをかける
↓
噛みつき行動
↓
飼い主がブラシをかけるのを止める
(ブラシが身体から離れる)
という経験(学習)を繰り返すことで愛犬は、
「噛みつくことはブラシかけを止めさせる(ブラシを自分から遠ざける)ために有効な手段」
という学習をすることになります。
結果として、
《ブラシをかけると噛みつく》
という好ましくない行動が強化されてしまいます。
その本当の理由は
【噛みつけば飼い主がブラシをかけるのを止める(ブラシが自分から離れる)から】
です。
ブラシをかけていて愛犬が噛みついてくると、ほとんどの飼い主さんは、慌ててブラシを引っ込めます。
そして、それ以上ブラシをかけるのを止めます。
飼い主さんだって、噛まれて怪我をしたくはないでしょうから、当然の反応だといえますが、
飼い主がブラシをかける
↓
噛みつき行動
↓
飼い主がブラシをかけるのを止める
(ブラシが身体から離れる)
という経験(学習)を繰り返すことで愛犬は、
「噛みつくことはブラシかけを止めさせる(ブラシを自分から遠ざける)ために有効な手段」
という学習をすることになります。
結果として、
《ブラシをかけると噛みつく》
という好ましくない行動が強化されてしまいます。
ブラッシングを嫌がられないようにする方法
ブラシをかけると噛みつく行動を減らすためには、
【噛みついても飼い主がブラシをかけるのを止めない(ブラシが自分から離れない)】
という学習をしてもらうことが有効です。
飼い主がブラシをかける
↓
噛みつき行動
↓
飼い主がブラシをかけるのを止めない
(ブラシが身体から離れない)
という経験を繰り返すことで、
「噛みつくことはブラシかけを止めさせる(ブラシを自分の身体から離す)ために有効ではない(噛みついても無駄)」
という学習をすることが期待できます。
そのために、飼い主さんは
《何度も噛みついてきてもブラシかけを止めない》
ということをする必要があります。
とはいえ、普通にやったのでは、飼い主さんの手が怪我だらけ・血だらけになってしまいます。
飼い主の安全を担保しながら
《何度も噛みついてきてもブラシかけを止めない》
を実践する方法は無いでしょうか?
【噛みついても飼い主がブラシをかけるのを止めない(ブラシが自分から離れない)】
という学習をしてもらうことが有効です。
飼い主がブラシをかける
↓
噛みつき行動
↓
飼い主がブラシをかけるのを止めない
(ブラシが身体から離れない)
という経験を繰り返すことで、
「噛みつくことはブラシかけを止めさせる(ブラシを自分の身体から離す)ために有効ではない(噛みついても無駄)」
という学習をすることが期待できます。
そのために、飼い主さんは
《何度も噛みついてきてもブラシかけを止めない》
ということをする必要があります。
とはいえ、普通にやったのでは、飼い主さんの手が怪我だらけ・血だらけになってしまいます。
飼い主の安全を担保しながら
《何度も噛みついてきてもブラシかけを止めない》
を実践する方法は無いでしょうか?
噛みつき行動が出ても飼い主は怪我をしない、安全なブラッシング方法
そこでご提案したい方法が、
【ブラシに棒をつけて愛犬と安全な距離を保ちながらブラシをかける】
という方法です。
言葉だけでは伝わらないと思うので、参考動画をご紹介。
動画①…噛みついてもブラシをかけ続けることで噛みつき行動が減っていく
動画②…噛みついたらブラシを止めるNGな対応
↓
動画①を見て頂くと、はじめは頻繁に起こっていた噛みつき行動が少しずつ減っていき、最後には文句を言わずに受け入れてくれているのが分かるかと思います。
棒を利用して安全な距離(噛んできても手に届かない距離)を保っているからこそ、可能になる方法です。
動画②のように、噛みついてきたことでブラシかけを止めてしまう(ブラシを愛犬から離す)と、《ブラシをかけると噛みつく》という行動が強化されてしまいます。
【ブラシに棒をつけて愛犬と安全な距離を保ちながらブラシをかける】
という方法です。
言葉だけでは伝わらないと思うので、参考動画をご紹介。
動画①…噛みついてもブラシをかけ続けることで噛みつき行動が減っていく
動画②…噛みついたらブラシを止めるNGな対応
↓
動画①を見て頂くと、はじめは頻繁に起こっていた噛みつき行動が少しずつ減っていき、最後には文句を言わずに受け入れてくれているのが分かるかと思います。
棒を利用して安全な距離(噛んできても手に届かない距離)を保っているからこそ、可能になる方法です。
動画②のように、噛みついてきたことでブラシかけを止めてしまう(ブラシを愛犬から離す)と、《ブラシをかけると噛みつく》という行動が強化されてしまいます。
オヤツで気を逸らす方法もあるけど、柴犬には難しい場合も
ブラシかけをはじめとした身体のケア(足や身体を拭く、耳掃除、etc)が苦手な愛犬のケアをするのに
《オヤツで気を逸らしながらやる》
というのも有効な方法です。
参考動画(身体をタオルでふく)
↓
ただ、噛みつき行動が定着してしまっている柴犬は、食べ物のそばに人がいたり人の手があったりすると噛みついてくる場合が多いです(フードアグレッシブ)。
その場合は、やはり安全な距離を保つ方法から取り組む方が良いでしょう。
《オヤツで気を逸らしながらやる》
というのも有効な方法です。
参考動画(身体をタオルでふく)
↓
ただ、噛みつき行動が定着してしまっている柴犬は、食べ物のそばに人がいたり人の手があったりすると噛みついてくる場合が多いです(フードアグレッシブ)。
その場合は、やはり安全な距離を保つ方法から取り組む方が良いでしょう。
犬に苦痛や束縛を与えない配慮をする
◉痛み
◉息苦しさ
◉窮屈さ
といった苦痛や不快感を感じたら、それを排除したくなるのは当然です。
暑いと感じる
↓
クーラーを入れる
↓
暑さが軽減する(涼しくなる)
蚊が耳元を飛ぶ(不快な音を感じる)
↓
手で払う
↓
蚊が飛び去る(不快な音が無くなる)
等々、人も日常生活の中で不快な刺激を排除する行動をしています。
上記のような苦痛や不快を愛犬に感じさせないためにも、
◎先の丸い(尖っていない)ブラシを使う
◎リードでつながない(束縛をしない)
◎つないだとしても長さに余裕を持たせる
(動ける余地を与える)
といった配慮をすることも、噛みつき行動の軽減に取り組むうえでとても重要です。
◉息苦しさ
◉窮屈さ
といった苦痛や不快感を感じたら、それを排除したくなるのは当然です。
暑いと感じる
↓
クーラーを入れる
↓
暑さが軽減する(涼しくなる)
蚊が耳元を飛ぶ(不快な音を感じる)
↓
手で払う
↓
蚊が飛び去る(不快な音が無くなる)
等々、人も日常生活の中で不快な刺激を排除する行動をしています。
上記のような苦痛や不快を愛犬に感じさせないためにも、
◎先の丸い(尖っていない)ブラシを使う
◎リードでつながない(束縛をしない)
◎つないだとしても長さに余裕を持たせる
(動ける余地を与える)
といった配慮をすることも、噛みつき行動の軽減に取り組むうえでとても重要です。
柴犬を叱ってしつけるのは、専門家以外はしない方が無難
噛みつき改善のしつけというと、
《噛んできたら叱って(怒って)止めさせる》
という方法を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、効果的に叱るためには
◉タイミング
◉強さ(叩く強さ、音の大きさ,etc)
が適切である必要があります。
それは非常に高度な技術です。
うまくいけば即効性が高い(一回で効力を発揮する)ですが、うまくいかなかった場合は
★噛みつき行動がさらに激しくなる
★ブラシかけがますます嫌いになる
★飼い主自体のことが嫌いになる(関係性が悪化する)
という副作用が生じる恐れがあります。
結果として、飼い主が噛まれてけがをするリスクも高くなります。
特に柴犬は、興奮や激情が強く行動に表出しやすい傾向があるので、「叱る」という方法を選択する場合は細心の注意が必要です。
噛みつきのような攻撃性の高い行動の改善に取り組む場合は、なおさらです。
経験豊富なトレーナーや獣医師といった専門家であるならばともかく、一般の飼い主が柴犬の問題行動を叱って抑え込むことは、避けた方が無難です。
柴犬に限らず、愛犬の噛みつきでお悩みの場合は、
◎動物病院の先生
◎ドッグトレーナー
◎トリマー
等、身近にいる(対面で対応してくれる)専門家に相談することをお勧めします。
参考記事
↓
《噛んできたら叱って(怒って)止めさせる》
という方法を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、効果的に叱るためには
◉タイミング
◉強さ(叩く強さ、音の大きさ,etc)
が適切である必要があります。
それは非常に高度な技術です。
うまくいけば即効性が高い(一回で効力を発揮する)ですが、うまくいかなかった場合は
★噛みつき行動がさらに激しくなる
★ブラシかけがますます嫌いになる
★飼い主自体のことが嫌いになる(関係性が悪化する)
という副作用が生じる恐れがあります。
結果として、飼い主が噛まれてけがをするリスクも高くなります。
特に柴犬は、興奮や激情が強く行動に表出しやすい傾向があるので、「叱る」という方法を選択する場合は細心の注意が必要です。
噛みつきのような攻撃性の高い行動の改善に取り組む場合は、なおさらです。
経験豊富なトレーナーや獣医師といった専門家であるならばともかく、一般の飼い主が柴犬の問題行動を叱って抑え込むことは、避けた方が無難です。
柴犬に限らず、愛犬の噛みつきでお悩みの場合は、
◎動物病院の先生
◎ドッグトレーナー
◎トリマー
等、身近にいる(対面で対応してくれる)専門家に相談することをお勧めします。
参考記事
↓
まとめ
柴犬に限らず、噛みつき行動(かみぐせ)は、多くの飼い主さんの頭を悩ます問題です。
噛みつくことが無くなってくれればそれに越したことはないのですが、一度定着してしまった行動を完全に取り除くことは、専門家をもってしても、かなり困難です。
無理をすると、飼い主を含めた周囲の人が怪我をしてしまうリスクもあります。
そんなこともあって私は
◉完全に無くす
◉根絶する
というよりも、動画で紹介したような
☆どのように付き合っていくか
☆飼い主の安全をいかに担保するか
ということを重視した方法を取ることが多いです。
柴犬に限らず、愛犬の噛みつき行動(かみぐせ)に悩む飼い主さんの参考になれば、幸いです。
※行動を減らす(消去する)についての参考記事
↓
噛みつくことが無くなってくれればそれに越したことはないのですが、一度定着してしまった行動を完全に取り除くことは、専門家をもってしても、かなり困難です。
無理をすると、飼い主を含めた周囲の人が怪我をしてしまうリスクもあります。
そんなこともあって私は
◉完全に無くす
◉根絶する
というよりも、動画で紹介したような
☆どのように付き合っていくか
☆飼い主の安全をいかに担保するか
ということを重視した方法を取ることが多いです。
柴犬に限らず、愛犬の噛みつき行動(かみぐせ)に悩む飼い主さんの参考になれば、幸いです。
※行動を減らす(消去する)についての参考記事
↓
☞【学習と条件づけ】獲得 ・消去・自発的回復・反応般化・刺激弁別について
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「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
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「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
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