飼い主さんと離れ離れになると吠え続けたり、物を破壊したり、あちこちにオシッコしちゃったり…そんな愛犬の「飼い主依存症(分離不安)」で困っている飼い主さん。じつは、あなた自身が「愛犬依存症」状態になっているかも?
「飼い主依存」「分離不安」の影に隠れがちな「愛犬依存」
飼い主さんを悩ます愛犬の行動上の問題に
『飼い主依存症』
『分離不安症』
と呼ばれるものがあります。
飼い主さんと離れ離れになると精神的に不安定になってしまい、
◉吠え続ける
◉物を破壊する
◉排泄が乱れる
等の行動をしてしまうことをいいます。
愛犬の飼い主依存傾向が強いと
「一人にすると吠え続けて近所迷惑になるから、買い物にも一緒に連れて行かなきゃならない」
「家具を(テーブル・椅子の足、カーペット、etc)を噛んでボロボロにしちゃうから、家族の誰かが家にいなきゃいけない…」
「お風呂にゆっくり入れない…」
道、飼い主さんの生活にも支障をきたすことがあります。
実はこの飼い主依存症の影には、もう一つの問題が潜んでいることがあります。
それは、
『飼い主さんの方も愛犬に強く依存している』
という問題です。
『愛犬が飼い主に依存する』
と
『飼い主が愛犬に依存する』
は表裏一体であることが多いです。
この記事では、飼い主依存症に比べると見過ごされがちな
【愛犬依存症】
の問題について、お話したいと思います。
※本記事はこちらの記事を先に読むと分かりやすくなります
↓
『飼い主依存症』
『分離不安症』
と呼ばれるものがあります。
飼い主さんと離れ離れになると精神的に不安定になってしまい、
◉吠え続ける
◉物を破壊する
◉排泄が乱れる
等の行動をしてしまうことをいいます。
愛犬の飼い主依存傾向が強いと
「一人にすると吠え続けて近所迷惑になるから、買い物にも一緒に連れて行かなきゃならない」
「家具を(テーブル・椅子の足、カーペット、etc)を噛んでボロボロにしちゃうから、家族の誰かが家にいなきゃいけない…」
「お風呂にゆっくり入れない…」
道、飼い主さんの生活にも支障をきたすことがあります。
実はこの飼い主依存症の影には、もう一つの問題が潜んでいることがあります。
それは、
『飼い主さんの方も愛犬に強く依存している』
という問題です。
『愛犬が飼い主に依存する』
と
『飼い主が愛犬に依存する』
は表裏一体であることが多いです。
この記事では、飼い主依存症に比べると見過ごされがちな
【愛犬依存症】
の問題について、お話したいと思います。
※本記事はこちらの記事を先に読むと分かりやすくなります
↓
☞飼い主さんがそばにいないと不安で吠え続けたり、物を破壊したり…そんな【飼い主依存症】を改善するにはどうしたらいい?
いつも無意識のうちにやっていることが…
飼い主依存傾向が強い子の生活習慣や環境についてお話を聞くと、
◉一緒に布団で寝ている
◉常に同じ部屋にいる
と、一日のほとんどの時間を飼い主と一緒に過ごしている場合が多いです。
◉家の中ではフリー(自由に移動できる)
という環境の子が多いのも特徴です。
そして、依存する飼い主さんに対して
◉ソファーに座っているとぴったりと寄り添う
◉移動するとくっついて回る
という行動を示す子が多いです。
飼い主さんの方も、くっついてくる愛犬に対して
◉撫でてあげる
◉膝に乗せてあげる
◉愛犬のためにドアの開け閉めを待ってあげる
◉お買い物に行くときも愛犬を車に乗せて行く
という行動を示す場合が多いです。
愛犬がすぐ隣にいればごく自然と手が伸びるでしょうし、ドアの開閉を待ってあげるのも、特に意識せずにやっていることだと思います。
実はこの
『無意識のうちにやっている』
というのが厄介です。
◉一緒に布団で寝ている
◉常に同じ部屋にいる
と、一日のほとんどの時間を飼い主と一緒に過ごしている場合が多いです。
◉家の中ではフリー(自由に移動できる)
という環境の子が多いのも特徴です。
そして、依存する飼い主さんに対して
◉ソファーに座っているとぴったりと寄り添う
◉移動するとくっついて回る
という行動を示す子が多いです。
飼い主さんの方も、くっついてくる愛犬に対して
◉撫でてあげる
◉膝に乗せてあげる
◉愛犬のためにドアの開け閉めを待ってあげる
◉お買い物に行くときも愛犬を車に乗せて行く
という行動を示す場合が多いです。
愛犬がすぐ隣にいればごく自然と手が伸びるでしょうし、ドアの開閉を待ってあげるのも、特に意識せずにやっていることだと思います。
実はこの
『無意識のうちにやっている』
というのが厄介です。
依存症は飼い主と愛犬の日々の関わり合いの結果?
飼い主さんと愛犬との関係は、日常の中でお互いに関わり合いを積み重ねながら、少しずつ築かれていきます。
愛犬だけが一方的に愛情を募らせて依存傾向を強くする、ということは考えにくいです。
愛犬が
▲飼い主さんの近くにいると安心
▲飼い主さんと離れると不安
という依存傾向が強い場合、飼い主さん側にも
■愛犬が近くにいると安心(=近くにいないと不安)
■「愛犬が不安がっていないか(寂しがってないか)」が心配
という傾向が強い可能性が高いです。
愛犬の場合は
◉吠え続ける
◉家具等の物を破壊する
という、明確(観察可能)な行動を取ることが多いので、
「うちの子は飼い主依存症かも」
という認識をしやすいでしょう。
ただし人の場合は、愛犬と離れ離れになったからといって
◉叫び続ける
◉物を破壊して不安を紛らす
という明確な行動をすることはほぼありません。
行動(症状)として愛犬依存症が表立つことが少ないので、飼い主さん自身も周囲の人も認識していない、というケースが多いと思います。
無意識のうちに、愛犬依存症になっているかもしれないのです。
愛犬だけが一方的に愛情を募らせて依存傾向を強くする、ということは考えにくいです。
愛犬が
▲飼い主さんの近くにいると安心
▲飼い主さんと離れると不安
という依存傾向が強い場合、飼い主さん側にも
■愛犬が近くにいると安心(=近くにいないと不安)
■「愛犬が不安がっていないか(寂しがってないか)」が心配
という傾向が強い可能性が高いです。
愛犬の場合は
◉吠え続ける
◉家具等の物を破壊する
という、明確(観察可能)な行動を取ることが多いので、
「うちの子は飼い主依存症かも」
という認識をしやすいでしょう。
ただし人の場合は、愛犬と離れ離れになったからといって
◉叫び続ける
◉物を破壊して不安を紛らす
という明確な行動をすることはほぼありません。
行動(症状)として愛犬依存症が表立つことが少ないので、飼い主さん自身も周囲の人も認識していない、というケースが多いと思います。
無意識のうちに、愛犬依存症になっているかもしれないのです。
日常生活に影響することもある愛犬依存症
例えば、
「今日から愛犬と別々に寝てください」
「愛犬がそばに来ても触らないで下さい」
「お買い物には愛犬を連れて行かないでお留守番をさせて下さい」
ということを言われたとして、何の抵抗も感じないで実行できるとしたら、あなたに愛犬依存症の心配はないと思います。
しかし、
「そんなことかわいそうで出来ない…」
「習慣は急に変えられない」
と少しでも思うようだったら、(程度の違いはあったとしても)愛犬依存症の傾向にあると思います。
特に、
「愛犬と一緒の布団じゃない眠れない」
「家に残していくのは心配(かわいそう)だから、ちょっとした買い物でも連れて行く」
という場合は、かなり依存度が高いと思われます。
最近は、カメラとスマホを連動させて、外出先でも家の様子をチェック出来たりします。
それを利用して、外出中の愛犬の様子をチェックしている飼い主さんも多いでしょう。
ただし、
『数分おきにスマホで愛犬の様子をチェックする』
という習慣になっている場合は、愛犬への依存傾向がかなり強いと思われます。
「愛犬の無事を確認しないと不安…」
「愛犬の存在を常に感じていたい…」
という兆候が見られるからです。
目の前のことに集中できず、仕事や学業に支障をきたしてしまうことも考えられます。
このように、愛犬への依存傾向が過度に強い場合、飼い主さんの日常生活にも影響することが考えられます。
「今日から愛犬と別々に寝てください」
「愛犬がそばに来ても触らないで下さい」
「お買い物には愛犬を連れて行かないでお留守番をさせて下さい」
ということを言われたとして、何の抵抗も感じないで実行できるとしたら、あなたに愛犬依存症の心配はないと思います。
しかし、
「そんなことかわいそうで出来ない…」
「習慣は急に変えられない」
と少しでも思うようだったら、(程度の違いはあったとしても)愛犬依存症の傾向にあると思います。
特に、
「愛犬と一緒の布団じゃない眠れない」
「家に残していくのは心配(かわいそう)だから、ちょっとした買い物でも連れて行く」
という場合は、かなり依存度が高いと思われます。
最近は、カメラとスマホを連動させて、外出先でも家の様子をチェック出来たりします。
それを利用して、外出中の愛犬の様子をチェックしている飼い主さんも多いでしょう。
ただし、
『数分おきにスマホで愛犬の様子をチェックする』
という習慣になっている場合は、愛犬への依存傾向がかなり強いと思われます。
「愛犬の無事を確認しないと不安…」
「愛犬の存在を常に感じていたい…」
という兆候が見られるからです。
目の前のことに集中できず、仕事や学業に支障をきたしてしまうことも考えられます。
このように、愛犬への依存傾向が過度に強い場合、飼い主さんの日常生活にも影響することが考えられます。
愛犬依存症を改善するには「心」ではなく「行動」の変化を目指す
上記のような依存行動は、ある日突然発生するものではなく、無意識のうちに少しずつ進行・形成されていくものです。
「うちの子は飼い主依存症?」
と思ったら、日ごろの愛犬との生活を振り返ってみて
「自分も愛犬依存症?」
と疑ってみることが、改善に向けた一歩になるかもしれません。
そのうえで大切なのが
【心ではなく行動を変える】
ということです。
愛犬依存症を改善するためとはいえ、
◉愛犬に感じる愛情を低くする
◉今よりも可愛く思わないようにする
というのは不可能に近いでしょう。
心や感情といった目に見えないものは、変えるのが難しいです。
変えたとしても、自分の心にどれくらいの変化が生じたのかを客観的に把握することも困難です。
一方、行動というのは
◉継続時間
◉回数
といった外見上の変化を把握することが出来ます。
家族等の身近な人に観察してもらうことも可能です。
『どれだけ変化(改善)したか』
を客観的に捉えることが、依存症の改善を成功させるためにも、とても大切です。
「うちの子は飼い主依存症?」
と思ったら、日ごろの愛犬との生活を振り返ってみて
「自分も愛犬依存症?」
と疑ってみることが、改善に向けた一歩になるかもしれません。
そのうえで大切なのが
【心ではなく行動を変える】
ということです。
愛犬依存症を改善するためとはいえ、
◉愛犬に感じる愛情を低くする
◉今よりも可愛く思わないようにする
というのは不可能に近いでしょう。
心や感情といった目に見えないものは、変えるのが難しいです。
変えたとしても、自分の心にどれくらいの変化が生じたのかを客観的に把握することも困難です。
一方、行動というのは
◉継続時間
◉回数
といった外見上の変化を把握することが出来ます。
家族等の身近な人に観察してもらうことも可能です。
『どれだけ変化(改善)したか』
を客観的に捉えることが、依存症の改善を成功させるためにも、とても大切です。
明確かつ無理のない目標を設定する
例えば、愛犬依存の改善のために
「愛犬をなるべく膝に乗せないようにしよう」
と思った場合。
《なるべく》
というのは目標設定としては曖昧です。
達成できているかどうかも、判断が難しいです。
それに対して
『ソファーに座る時には膝に乗せないようにする』
という、特定の場面に注目した目標であれば、
✖膝に乗せている
〇膝に乗せていない
がはっきりと判別できます。
また、いきなり愛犬を遠ざけるのではなく
『膝には乗せないけど、同じソファーには乗っても良い』
というように、お互いに無理の無い範囲で妥協点を設定することも、改善に向けた取り組みを継続させるためには大切です。
また、身についた習慣というのはすぐには変わりません。
『ソファーに座る時には膝に乗せないようにする』
という目標を立てたとしても、気が付いたら膝の上に愛犬が乗っていた、なんてこともあり得ます。
無意識のうちに目標から外れた行動を取ってしまうことを防ぐためには、
◉家族等の身近な人に指摘してもらう
◉目につく場所に目標を張り紙しておく
というのも有効でしょう。
「愛犬をなるべく膝に乗せないようにしよう」
と思った場合。
《なるべく》
というのは目標設定としては曖昧です。
達成できているかどうかも、判断が難しいです。
それに対して
『ソファーに座る時には膝に乗せないようにする』
という、特定の場面に注目した目標であれば、
✖膝に乗せている
〇膝に乗せていない
がはっきりと判別できます。
また、いきなり愛犬を遠ざけるのではなく
『膝には乗せないけど、同じソファーには乗っても良い』
というように、お互いに無理の無い範囲で妥協点を設定することも、改善に向けた取り組みを継続させるためには大切です。
また、身についた習慣というのはすぐには変わりません。
『ソファーに座る時には膝に乗せないようにする』
という目標を立てたとしても、気が付いたら膝の上に愛犬が乗っていた、なんてこともあり得ます。
無意識のうちに目標から外れた行動を取ってしまうことを防ぐためには、
◉家族等の身近な人に指摘してもらう
◉目につく場所に目標を張り紙しておく
というのも有効でしょう。
『心の弱さ』を原因にしないことが依存症改善のはじめの一歩(まとめ)
『愛犬依存症』
は、
『愛犬にかまい過ぎ症候群』
と言い換えることが出来るかもしれません。
◉かまい過ぎ
◉過保護
◉甘やかし過ぎ
といったことを話す際に
【飼い主の意志が弱いから】
と、飼い主さんの心(メンタル)の弱さに原因を求める傾向があると感じます。
しかし心の弱さを責めたり嘆いたりしても、堂々巡りを繰り返すだけで、改善にはつながりません。
『心ではなく行動を意識する』
ことが必要です。
愛犬と一緒に生活をしていて
「可愛いくてたまらない」
「一緒にいたい」
「愛おしい」
という感情が生じるのは、ごく自然なことです。
ただし、その思いが強すぎて、飼い主さん・愛犬・周囲の人、の生活に好ましくない影響を与えてしまっている場合もあるかもしれません。
愛犬との生活を冷静に見直してみて、
「自分の行動のどこを変えていけば良いのか?」
と、具体的・客観的な行動に意識を向けることが、お互いや周囲の生活のしやすさにつながるでしょう。
※こちらもぜひお読みください
↓
は、
『愛犬にかまい過ぎ症候群』
と言い換えることが出来るかもしれません。
◉かまい過ぎ
◉過保護
◉甘やかし過ぎ
といったことを話す際に
【飼い主の意志が弱いから】
と、飼い主さんの心(メンタル)の弱さに原因を求める傾向があると感じます。
しかし心の弱さを責めたり嘆いたりしても、堂々巡りを繰り返すだけで、改善にはつながりません。
『心ではなく行動を意識する』
ことが必要です。
愛犬と一緒に生活をしていて
「可愛いくてたまらない」
「一緒にいたい」
「愛おしい」
という感情が生じるのは、ごく自然なことです。
ただし、その思いが強すぎて、飼い主さん・愛犬・周囲の人、の生活に好ましくない影響を与えてしまっている場合もあるかもしれません。
愛犬との生活を冷静に見直してみて、
「自分の行動のどこを変えていけば良いのか?」
と、具体的・客観的な行動に意識を向けることが、お互いや周囲の生活のしやすさにつながるでしょう。
※こちらもぜひお読みください
↓
ご質問やご相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
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「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
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