体の具合はどこも悪くないようなのに、ご飯をあげても愛犬がなかなか食べてくれなくて、頭を悩ませる飼い主さんも多いと思います。
この記事では、食欲にムラがある子に楽しみながらご飯を食べてもらうための工夫について、お話ししたいと思います。(動画あり)
愛犬にご飯をあげても食べない…
「ご飯をあげても、少ししか食べない」
「一日中食器に出しておいても、残ったまま」
「手にフードを乗せてあげないと食べてくれない」
等々、愛犬の食欲のムラに関する悩みを耳にすることがよくあります。
ご飯を食べなくても体調はいたって良好で元気、という場合が多いので、
「なんで食べてくれないの」
と、飼い主さんの悩みはかえって深まってしまいます。
この記事では、愛犬の食欲のムラで悩む飼い主さんに向けて
◦愛犬がご飯を食べない理由
◦ご飯を食べてもらうための工夫
◦NG(逆効果)な対処法
についてお話したいと思います。
「一日中食器に出しておいても、残ったまま」
「手にフードを乗せてあげないと食べてくれない」
等々、愛犬の食欲のムラに関する悩みを耳にすることがよくあります。
ご飯を食べなくても体調はいたって良好で元気、という場合が多いので、
「なんで食べてくれないの」
と、飼い主さんの悩みはかえって深まってしまいます。
この記事では、愛犬の食欲のムラで悩む飼い主さんに向けて
◦愛犬がご飯を食べない理由
◦ご飯を食べてもらうための工夫
◦NG(逆効果)な対処法
についてお話したいと思います。
愛犬がご飯を食べない理由と対処法
愛犬がご飯をなかなか食べない理由として、どのようなことが考えられるでしょうか?
【理由①】成長期のピークが過ぎて身体が欲するカロリーが減った?
食欲のムラで相談で結構多いのが、生後10か月~1歳前後の若い子です。
飼い主さんからすると
「まだまだ若いんだから沢山食べるはず」
「元気に遊んだり散歩したりするから、お腹が空くはず」
という思いが強いので、悩みや戸惑いも深くなる傾向にあるようです。
一方、生後10ヵ月というと急激に身体が成長する時期は終わりつつある時期です。
成長の速度が遅くなる分、お腹の空き具合が落ち着いたり、身体が欲するカロリーも減少することが推測されます。
結果、今までと同じ量や回数のご飯をあげることで
◦食べるのに時間がかかる
◦食べきれずに残す
◦すぐには食べ始めない
ということが起こることは充分考えられます。
【対処法】
◉ご飯の回数を減らす
多くの子犬は、一日に朝・昼・夕の3回ご飯をあげることが多いでしょう。それを朝・夕の一日2回に減らすことで、一回一回のご飯をしっかり食べてくれるようになることが期待できます。
◉フードを切り替える
多くの子犬が食べているパピー(子犬)用のフードは、成長のことを考慮して栄養が豊富でカロリーも高く作られています。成長期のピークを過ぎると、それでは栄養やカロリーが豊富過ぎて、自然と身体が受けつけなくなってくる可能性があります。
パピー用フードに比べると栄養素やカロリーが控えめな若犬用・成犬用のフードに切り替えることで、食欲のムラが改善される可能性があります。
飼い主さんからすると
「まだまだ若いんだから沢山食べるはず」
「元気に遊んだり散歩したりするから、お腹が空くはず」
という思いが強いので、悩みや戸惑いも深くなる傾向にあるようです。
一方、生後10ヵ月というと急激に身体が成長する時期は終わりつつある時期です。
成長の速度が遅くなる分、お腹の空き具合が落ち着いたり、身体が欲するカロリーも減少することが推測されます。
結果、今までと同じ量や回数のご飯をあげることで
◦食べるのに時間がかかる
◦食べきれずに残す
◦すぐには食べ始めない
ということが起こることは充分考えられます。
【対処法】
◉ご飯の回数を減らす
多くの子犬は、一日に朝・昼・夕の3回ご飯をあげることが多いでしょう。それを朝・夕の一日2回に減らすことで、一回一回のご飯をしっかり食べてくれるようになることが期待できます。
◉フードを切り替える
多くの子犬が食べているパピー(子犬)用のフードは、成長のことを考慮して栄養が豊富でカロリーも高く作られています。成長期のピークを過ぎると、それでは栄養やカロリーが豊富過ぎて、自然と身体が受けつけなくなってくる可能性があります。
パピー用フードに比べると栄養素やカロリーが控えめな若犬用・成犬用のフードに切り替えることで、食欲のムラが改善される可能性があります。
【理由②】「いつでも食べられる」と思っている?
愛犬がご飯を食べないと、フードが入った食器を出したままにしてあげる飼い主さんが多いようです。
「食べたくなったら食べられるように」
という配慮から、そうするのだと思います。
しかし、それを繰り返すことで、
「今食べなくても、ご飯が無くなることはない」
という学習を愛犬はすることになります。
結果として、ご飯を出されてすぐに食べることが減り、気が向いた時にちょっとずつ食べる、というようになる可能性が高くなります。
【対処法】
ご飯を出して一定時間(10分~20分程度)が過ぎたら、たとえフードが残っていても食器を下げるようにします。そして、次のご飯の時間までは出さないようにします。その間、愛犬が食べたそうな様子を見せても、出さないようにします。
それを繰り返すことで
「出された時に食べないと、ご飯が無くなっちゃう」
という学習をすることになり、出されてすぐにご飯を食べてくれる確率が高くなります。
場合によっては何も食べないまま食器を下げることが何回か続いて、
「このまま食べなくて大丈夫かな?」
と心配になってしまうかもしれませんが、ここは愛犬との根競べです。
もともと、野生時代の犬は毎日獲物を捕まえることが保証されてはいない生活をしていました。何日も獲物が捕まらないことがあり、その間は食事をとらない日々が続くような生活でした。数日間(時には一週間くらい)食べられなくても耐えられるような洗剤能力があります。
食べてくれない日が数日続いても健康上は大きな問題はありませんので、お腹が空けば食べてくれることを信じましょう。
※水分はいつでもとれるようにしてあげましょう。
「食べたくなったら食べられるように」
という配慮から、そうするのだと思います。
しかし、それを繰り返すことで、
「今食べなくても、ご飯が無くなることはない」
という学習を愛犬はすることになります。
結果として、ご飯を出されてすぐに食べることが減り、気が向いた時にちょっとずつ食べる、というようになる可能性が高くなります。
【対処法】
ご飯を出して一定時間(10分~20分程度)が過ぎたら、たとえフードが残っていても食器を下げるようにします。そして、次のご飯の時間までは出さないようにします。その間、愛犬が食べたそうな様子を見せても、出さないようにします。
それを繰り返すことで
「出された時に食べないと、ご飯が無くなっちゃう」
という学習をすることになり、出されてすぐにご飯を食べてくれる確率が高くなります。
場合によっては何も食べないまま食器を下げることが何回か続いて、
「このまま食べなくて大丈夫かな?」
と心配になってしまうかもしれませんが、ここは愛犬との根競べです。
もともと、野生時代の犬は毎日獲物を捕まえることが保証されてはいない生活をしていました。何日も獲物が捕まらないことがあり、その間は食事をとらない日々が続くような生活でした。数日間(時には一週間くらい)食べられなくても耐えられるような洗剤能力があります。
食べてくれない日が数日続いても健康上は大きな問題はありませんので、お腹が空けば食べてくれることを信じましょう。
※水分はいつでもとれるようにしてあげましょう。
【理由③】飼い主がおいしいトッピングをしてくれるのを待ってる⁉
愛犬がご飯を食べてくれないと、少しでも食べてもらおうと、
◦缶詰のフード
◦チュールタイプのフード
◦ふりかけタイプのフード
といったものを、トッピングとしてご飯に加えてあげる飼い主さんも多いようです。
気持ちは分かりますが実はこれが逆効果。
「食べないで待っていれば、おいしいトッピングをしてくれる」
という学習を愛犬がしてしまい、ますます普通のフードを食べてくれなくなってしまう場合が多いです。
【対処法】
上記と同じように、一定時間を過ぎたら食器ごと下げてしまうのが有効です。これを繰り返すことで、
「出されたご飯を食べないと下げられちゃう」
「待っていてもトッピングはしてくれない」
という学習をして、普通のフードを食べてくれる可能性が高くなります。
食べてくれないと不安になってしまい、ついトッピングをしてあげたくなる気持ちは分かりますが、ここは愛犬との根競べです。
◦缶詰のフード
◦チュールタイプのフード
◦ふりかけタイプのフード
といったものを、トッピングとしてご飯に加えてあげる飼い主さんも多いようです。
気持ちは分かりますが実はこれが逆効果。
「食べないで待っていれば、おいしいトッピングをしてくれる」
という学習を愛犬がしてしまい、ますます普通のフードを食べてくれなくなってしまう場合が多いです。
【対処法】
上記と同じように、一定時間を過ぎたら食器ごと下げてしまうのが有効です。これを繰り返すことで、
「出されたご飯を食べないと下げられちゃう」
「待っていてもトッピングはしてくれない」
という学習をして、普通のフードを食べてくれる可能性が高くなります。
食べてくれないと不安になってしまい、ついトッピングをしてあげたくなる気持ちは分かりますが、ここは愛犬との根競べです。
【理由④】飼い主がかまってくれたり、手で差し出してくれるのを待っている?
愛犬がご飯を食べないと、心配して
◦声をひんぱんにかける
◦フードを手に取って少しずつあげる
といったことをしてあげる飼い主さんもいます。
これも、愛犬が
「待っていれば飼い主が手にすくって差し出してくれる」
「食べないでいれば、かまってくれる」
という学習をしてしまい、ますます自分からは食べてくれなくなってしまう可能性が高くなります。
【対処法】
これも、一定時間を過ぎたら食器ごとご飯を下げてしまうことが有効です。
加えて、
◉ご飯を食べない時に声をかける
◉手からフードをあげる
といったことをしないことが、とっても大切です。
※自分からご飯を食べてくれている時に声をかけてあげたり、ほめてあげることは有効な対処法です。
◦声をひんぱんにかける
◦フードを手に取って少しずつあげる
といったことをしてあげる飼い主さんもいます。
これも、愛犬が
「待っていれば飼い主が手にすくって差し出してくれる」
「食べないでいれば、かまってくれる」
という学習をしてしまい、ますます自分からは食べてくれなくなってしまう可能性が高くなります。
【対処法】
これも、一定時間を過ぎたら食器ごとご飯を下げてしまうことが有効です。
加えて、
◉ご飯を食べない時に声をかける
◉手からフードをあげる
といったことをしないことが、とっても大切です。
※自分からご飯を食べてくれている時に声をかけてあげたり、ほめてあげることは有効な対処法です。
【理由⑤】体調・身体の不具合
ご飯を食べないだけでなく、
◉嘔吐
◉下痢
◉身体を丸くして動かない
といった症状がみられる場合は、体調を崩している可能性が高いので、上記のような対応はせずに動物病院に相談しましょう。
◉嘔吐
◉下痢
◉身体を丸くして動かない
といった症状がみられる場合は、体調を崩している可能性が高いので、上記のような対応はせずに動物病院に相談しましょう。
【おすすめの対処法】楽しみながらご飯を食べてもらう工夫をしよう
ここまで、愛犬がご飯を食べてくれない理由や対処法について色々と書いてきました。ここからは
《積極的に自分から食べてもらうための工夫》
の提案をしたいと思います。
《積極的に自分から食べてもらうための工夫》
の提案をしたいと思います。
知育玩具を利用して「獲物を探して見つけ出す喜び」を味あわせてあげる
最近はオヤツを隠したり仕込んで、愛犬に臭いで探すように促す、いわゆる知育玩具といわれるグッズが沢山あります。
オヤツをあげるだけでなく、ご飯の時にもそういった知育玩具を活用することで、積極的にご飯を食べてくれるようになることが期待できます。
参考動画
↓
オヤツをあげるだけでなく、ご飯の時にもそういった知育玩具を活用することで、積極的にご飯を食べてくれるようになることが期待できます。
参考動画
↓
苦労して報酬をゲットすると喜びが大きいのは人も犬も同じ
記事の中でも書いたように、犬はもともと狩りをして食料を得ていた動物です。
《決まった時間に飼い主がご飯を出しくれる》
という、何も苦労をしなくても食べ物を獲得できる状況は、むしろ自然の摂理に反することなのかもしれません。
『食べ物を獲得するためには苦労が伴う』
という、野生時代の生活に近い状況にしてあげることで、
☆食べ物を獲得する喜び
☆苦労して探し出す喜び
が味わえます。
そのことが、愛犬の食欲を刺激してくれて、積極的に食べてくれる効果も期待できるでしょう。
人の場合も、苦労もなくもらったお小遣いよりも、バイトや仕事で苦労して得たお金の方が嬉しく感じる可能性が高いでしょう。
一日中のんびり過ごした夜に飲むビールよりも、汗水流して働いた後のビールの方がおいしいと感じる可能性は高いでしょう。
苦労してゲットした報酬の方が喜びが大きいのは、人も犬も同じかもしれません。
(コントラフリーローディング効果)
※参考記事
↓
《決まった時間に飼い主がご飯を出しくれる》
という、何も苦労をしなくても食べ物を獲得できる状況は、むしろ自然の摂理に反することなのかもしれません。
『食べ物を獲得するためには苦労が伴う』
という、野生時代の生活に近い状況にしてあげることで、
☆食べ物を獲得する喜び
☆苦労して探し出す喜び
が味わえます。
そのことが、愛犬の食欲を刺激してくれて、積極的に食べてくれる効果も期待できるでしょう。
人の場合も、苦労もなくもらったお小遣いよりも、バイトや仕事で苦労して得たお金の方が嬉しく感じる可能性が高いでしょう。
一日中のんびり過ごした夜に飲むビールよりも、汗水流して働いた後のビールの方がおいしいと感じる可能性は高いでしょう。
苦労してゲットした報酬の方が喜びが大きいのは、人も犬も同じかもしれません。
(コントラフリーローディング効果)
※参考記事
↓
☞ヒトは苦労して手に入れたものに価値を感じる?コントラフリーローディング効果を利用したデザイン
まとめ
愛犬がご飯を食べてくれないと心配になってしまうのが、飼い主心情というものでしょう。
ただ、心配するが故の対応が、かえって愛犬がご飯を食べてくれない方向に導いてしまうこともあります。
《手を変え品を変えてサービスを尽くす》
という方向により過ぎると、飼い主さんがいないと食べない、というようにもなりかねません。
《愛犬の積極性を引き出す》
という方向で考えた方が、ご飯を自分から食べるようになってくれる可能性は高いと思います。
ただ、心配するが故の対応が、かえって愛犬がご飯を食べてくれない方向に導いてしまうこともあります。
《手を変え品を変えてサービスを尽くす》
という方向により過ぎると、飼い主さんがいないと食べない、というようにもなりかねません。
《愛犬の積極性を引き出す》
という方向で考えた方が、ご飯を自分から食べるようになってくれる可能性は高いと思います。
質問や悩み相談をお寄せください
「うちの子の悩みも聞いて欲しい」
「こんな場合はどうしたら良いの?」
等々、質問したいことや相談したいことはありませんか?
佐々木ドッグトレーニングでは、飼い主さんからの質問や相談を随時受け付けています。
「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
メールでの相談は無料ですので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「こんな場合はどうしたら良いの?」
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「こんなこと聞いても良いの?」
というささいなことでも構いません。
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