愛犬に芸を教えてあげることは、
◎楽しい時間の共有が関係性を良くする
◎運動になる
◎頭を使ってくれる
等々、多くのポジティブな効果を愛犬・飼い主の双方にもたらすことが期待できるので、芸を教えてあげることも、立派なしつけだと私は思います。
この記事では、マスターした(覚えた)芸を活用して、愛犬により一層頭を使ってもらうための工夫について、ご提案したいと思います(動画あり)。
愛犬が芸を頑張ってくれるのは、ごほうび(オヤツ)をゲットできるから
人や犬も含めて動物全般は、行動の直後に良いこと(報酬)が提示される(もらえる)と、その行動は強化される(頻度が増す、自主的にやるようになる)、という習性があります。
飼い主が「お手」と言いながら手を差し出す
↓
愛犬が飼い主の手に前足を乗せる
↓
ごほうび(オヤツ)がもらえる
という経験を積み重ねが、
「飼い主に前足を差し出せば良いことがある(オヤツがもらえる)」
という学習につながり、《お手》の芸を覚えます。
逆に言うと、《お手》をしてもオヤツがもらえないことが繰り返されると、《お手》をしなくなる可能性が高くなります。
このように、犬(を含めた動物全般)の行動の発現頻度(するorしない)は、報酬の提示の有無にかなり支配されています。
趣の無い話をしてしまうと、愛犬が頑張って芸を披露してくれるのは、ごほうび(オヤツ)をもらえるからです。
飼い主が「お手」と言いながら手を差し出す
↓
愛犬が飼い主の手に前足を乗せる
↓
ごほうび(オヤツ)がもらえる
という経験を積み重ねが、
「飼い主に前足を差し出せば良いことがある(オヤツがもらえる)」
という学習につながり、《お手》の芸を覚えます。
逆に言うと、《お手》をしてもオヤツがもらえないことが繰り返されると、《お手》をしなくなる可能性が高くなります。
このように、犬(を含めた動物全般)の行動の発現頻度(するorしない)は、報酬の提示の有無にかなり支配されています。
趣の無い話をしてしまうと、愛犬が頑張って芸を披露してくれるのは、ごほうび(オヤツ)をもらえるからです。
目の前の報酬(オヤツ)は愛犬の行動を支配する
犬(を含めた動物全般)の行動が報酬の有無に支配されるということは、
《目の前にオヤツがある》
という状況は、愛犬の行動にかなりの影響を与えることが推察されます。
飼い主がオヤツを持っていることを察知した愛犬が
◎オヤツを持った手を凝視して動かなくなる
◎何も言われなくてもお座りをする
◎手を差し出していないのに「お手」をしようとする
(前足で空中をかく)
◎吠えて訴える
といった行動を取るのを目の当たりにしたことのある方も多いのではないでしょうか。
何も言わなくてもお座りやお手をしてくれるのは、それだけ
「オヤツが欲しい!」
という愛犬の気持ちが強いことの証だともいえます。
その気持ちを逆手に取って、愛犬の心の中に
「目の前にオヤツがあるのに…!」
という葛藤を生じさせるような状況をあえて作り出そう、というのが今回ご提案する方法です。
《目の前にオヤツがある》
という状況は、愛犬の行動にかなりの影響を与えることが推察されます。
飼い主がオヤツを持っていることを察知した愛犬が
◎オヤツを持った手を凝視して動かなくなる
◎何も言われなくてもお座りをする
◎手を差し出していないのに「お手」をしようとする
(前足で空中をかく)
◎吠えて訴える
といった行動を取るのを目の当たりにしたことのある方も多いのではないでしょうか。
何も言わなくてもお座りやお手をしてくれるのは、それだけ
「オヤツが欲しい!」
という愛犬の気持ちが強いことの証だともいえます。
その気持ちを逆手に取って、愛犬の心の中に
「目の前にオヤツがあるのに…!」
という葛藤を生じさせるような状況をあえて作り出そう、というのが今回ご提案する方法です。
目の前の報酬(オヤツ)から離れるのは苦渋の決断
ここで、ご自身が子ども(幼稚園~小学校低学年程度の年齢)であると仮定してみてください。
自分が一番好きなお菓子を、親が目の前で手に持っている
(自分では手が届かない高い位置)
↓
手を伸ばしてお菓子をねだる
(口の中は唾液であふれている)
↓
親から
「お菓子をあげるから、その前にお使いに行ってきて」
と言われる
この状況で、素直に
「分かった!」
と言って、何の迷いも葛藤もなく即座にお使い(買い物・回覧板を隣家に持っていく、etc)を行動に移せる子どもが、果たしてどれだけいるでしょうか?
多くの子どもが、
◎「先にお菓子をちょうだい」と親に懇願する
◎「お使い行っている間に食べないよね?」と親に確認する
◎玄関に向かいながらお菓子(を持った親)を何度も振り返る
といった行動を示す可能性が高いと思います。
オヤツが欲しいのに即座にはもらえない、という悩ましい状況が、子どもの心の中に強い迷いや葛藤を生じさせ、それが行動に反映されています。
目の前にある報酬をすぐにゲットしたくなるのは、動物として当然の心の動きといえます。
「後でもらえる(食べることが出来る)」
と頭の中で分かっていても、目の前の報酬に手を出してしまう(食べてしまう)のは普通のことです。
ダイエットに失敗した(続かない)経験のある方であれば、実感をもって理解できると思います。
将来的な利益(報酬)よりも、目の前の即時的な利益(報酬)を優先させることを
『遅延報酬割引』
といい、だれにでも生じる心理状態だといえます。
この遅延報酬割引により生じる迷いや葛藤(後でもらえることは分かってるけど、今すぐに食べたい!)を振り切ってお使いを実行することが、子どもの心の成長につながります(と、親は願っています)。
この、
【目の前の報酬が今欲しい!】
という葛藤(遅延報酬割引)を振り切る経験をしてもらうことで、愛犬に頭をより使ってもらおう、というのが今回のご提案です。
自分が一番好きなお菓子を、親が目の前で手に持っている
(自分では手が届かない高い位置)
↓
手を伸ばしてお菓子をねだる
(口の中は唾液であふれている)
↓
親から
「お菓子をあげるから、その前にお使いに行ってきて」
と言われる
この状況で、素直に
「分かった!」
と言って、何の迷いも葛藤もなく即座にお使い(買い物・回覧板を隣家に持っていく、etc)を行動に移せる子どもが、果たしてどれだけいるでしょうか?
多くの子どもが、
◎「先にお菓子をちょうだい」と親に懇願する
◎「お使い行っている間に食べないよね?」と親に確認する
◎玄関に向かいながらお菓子(を持った親)を何度も振り返る
といった行動を示す可能性が高いと思います。
オヤツが欲しいのに即座にはもらえない、という悩ましい状況が、子どもの心の中に強い迷いや葛藤を生じさせ、それが行動に反映されています。
目の前にある報酬をすぐにゲットしたくなるのは、動物として当然の心の動きといえます。
「後でもらえる(食べることが出来る)」
と頭の中で分かっていても、目の前の報酬に手を出してしまう(食べてしまう)のは普通のことです。
ダイエットに失敗した(続かない)経験のある方であれば、実感をもって理解できると思います。
将来的な利益(報酬)よりも、目の前の即時的な利益(報酬)を優先させることを
『遅延報酬割引』
といい、だれにでも生じる心理状態だといえます。
この遅延報酬割引により生じる迷いや葛藤(後でもらえることは分かってるけど、今すぐに食べたい!)を振り切ってお使いを実行することが、子どもの心の成長につながります(と、親は願っています)。
この、
【目の前の報酬が今欲しい!】
という葛藤(遅延報酬割引)を振り切る経験をしてもらうことで、愛犬に頭をより使ってもらおう、というのが今回のご提案です。
飼い主が持っているオヤツから離れたくない…の葛藤が脳を活性化させる?
たとえしっかりと覚えていたり身についているコマンドや芸であっても、上記のような悩ましい状況(飼い主がオヤツを持っていることが分かっている)に置かれると、
◉コマンドを言われてもその場から動けない
◉実行までに時間がかかる(抵抗感が強くなる)
といった反応がよく見られます。
参考動画①
《文句を言いつつ芸を実行する柴犬》
↓
参考動画②
《後ろ髪をひかれつつハウスに向かうヨークシャーテリア》
↓
どちらも、頑張って迷いや葛藤を乗り越えてくれているのが伝わるかと思います。
このような、迷いや葛藤が生じるような難しい状況で、あえて芸を実行することで、愛犬の脳をフル回転させる効果が期待できます。
また、
◎忍耐力
◎我慢強さ
◎衝動を自己コントロールする力
が身につく効果も期待できます。
◉コマンドを言われてもその場から動けない
◉実行までに時間がかかる(抵抗感が強くなる)
といった反応がよく見られます。
参考動画①
《文句を言いつつ芸を実行する柴犬》
↓
参考動画②
《後ろ髪をひかれつつハウスに向かうヨークシャーテリア》
↓
どちらも、頑張って迷いや葛藤を乗り越えてくれているのが伝わるかと思います。
このような、迷いや葛藤が生じるような難しい状況で、あえて芸を実行することで、愛犬の脳をフル回転させる効果が期待できます。
また、
◎忍耐力
◎我慢強さ
◎衝動を自己コントロールする力
が身につく効果も期待できます。
「裏切られた!」と思われないように、報酬(オヤツ)は必ずあげよう
このような、あえて難しい状況を作り出すような練習に取り組むときに大切なのが、
《頑張った分は必ず報いてあげる》
ということです。
上記のお使いの例で、お菓子を食べたい葛藤を振り切って急いでお使いを済ませて家に帰ってきたら、親がすでにお菓子を食べてしまっていたら、どう感じるでしょうか?
お菓子を食べたいのを我慢してお使いに行く
↓
急いで買い物を済ませて家に帰る
↓
お菓子を親が食べてしまっていた
(報酬が提示されない)
このようなことが繰り返されると、
「お使いをしても良いことはない」
という学習につながります。
「裏切られた!」
と思ってしまうかもしれません。
このような経験が繰り返されると
◉お手伝いに対するモチベーションの低下
◉親に対する信頼の低下
とったものを招いてしまう可能性があります。
愛犬の場合も同じで、葛藤や迷いを振り切って頑張ったとしても報酬(オヤツ)がもらえないと、
◆芸に対するモチベーション
◆飼い主への期待感
といったものの低下を招いてしまう可能性があります。
《あえて難しい状況を作り出す》
という練習に取り組む場合は、きちんともめてあげることも含めて、必ず報酬を提示してあげましょう。
《頑張った分は必ず報いてあげる》
ということです。
上記のお使いの例で、お菓子を食べたい葛藤を振り切って急いでお使いを済ませて家に帰ってきたら、親がすでにお菓子を食べてしまっていたら、どう感じるでしょうか?
お菓子を食べたいのを我慢してお使いに行く
↓
急いで買い物を済ませて家に帰る
↓
お菓子を親が食べてしまっていた
(報酬が提示されない)
このようなことが繰り返されると、
「お使いをしても良いことはない」
という学習につながります。
「裏切られた!」
と思ってしまうかもしれません。
このような経験が繰り返されると
◉お手伝いに対するモチベーションの低下
◉親に対する信頼の低下
とったものを招いてしまう可能性があります。
愛犬の場合も同じで、葛藤や迷いを振り切って頑張ったとしても報酬(オヤツ)がもらえないと、
◆芸に対するモチベーション
◆飼い主への期待感
といったものの低下を招いてしまう可能性があります。
《あえて難しい状況を作り出す》
という練習に取り組む場合は、きちんともめてあげることも含めて、必ず報酬を提示してあげましょう。
飼い主の喜びや、愛犬との一体感、を強く感じられる効果も?(まとめ)
今回ご紹介したような練習にチャレンジすることの効果は、愛犬の脳をフル回転させる効果だけではありません。
葛藤や悩みを乗り越えて頑張る愛犬の姿を目の当たりにした飼い主の方も、達成してくれた時の喜びがいつもよりも大きくなる効果が期待できます。
すでに覚えた芸やコマンドであっても、あえて難易度が高い状況で実行することで、教え始めや覚えたての時に感じていたような
◎喜び
◎楽しさ
◎新鮮さ
という感情を味わうことが出来るかもしれません。
愛犬の迷う姿や戸惑う様子を見ると、
◉もどかしさ
◉切なさ
といった感情も沸き起こって、途中で止めたくなってしまうこともあるかもしれませんが、コマンドの達成まで愛犬と一緒に頑張るつもりで取り組むことで、
☆愛犬との一体感
☆達成感
を強く感じることが出来ると思います。
※参考記事
↓
葛藤や悩みを乗り越えて頑張る愛犬の姿を目の当たりにした飼い主の方も、達成してくれた時の喜びがいつもよりも大きくなる効果が期待できます。
すでに覚えた芸やコマンドであっても、あえて難易度が高い状況で実行することで、教え始めや覚えたての時に感じていたような
◎喜び
◎楽しさ
◎新鮮さ
という感情を味わうことが出来るかもしれません。
愛犬の迷う姿や戸惑う様子を見ると、
◉もどかしさ
◉切なさ
といった感情も沸き起こって、途中で止めたくなってしまうこともあるかもしれませんが、コマンドの達成まで愛犬と一緒に頑張るつもりで取り組むことで、
☆愛犬との一体感
☆達成感
を強く感じることが出来ると思います。
※参考記事
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☞【遅延報酬割引とは?】目先の欲望に負ける人の脳はどうなっているの?
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「こんなこと聞いても良いの?」
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