子犬が甘噛みしてきた時や、いたずらをしちゃった時などの対策として、
『ゲージや別の部屋に愛犬を閉じ込める』
という方法を耳にすることがあります。
愛犬を閉じ込めることは、しつけとして効果的な方法なのでしょうか?
多くの飼い主さんが悩む子犬の甘噛み
子犬を家族に迎え入れた飼い主様の多くが悩まされるのが、甘噛み問題です。
◉オモチャで遊んでいると手まで噛んでくる
◉歩いていたら足に襲い掛かってくる
◉服の袖をオモチャ代わりにして噛んでくる
等々、いろんな場面で直面します。
子犬なので噛む力自体は強くないですが、
乳歯は細くて鋭いので、けっこう痛いものです。
また、興奮してエキサイトしてくると迫力も中々のものがあるので、
「子犬だからしょうがない」
と受け流せないレベルの痛さだったりします。
「このままだと凶暴な子になっちゃうかも…」
と不安を感じてしまう飼い主さんも多いようです。
今回は、そんな甘噛みに対応する方法として耳にすることがある
『ハウスや別の部屋に閉じ込める』
という方法について、しつけとして有効なのかどうかお話ししてみたいと思います。
◉オモチャで遊んでいると手まで噛んでくる
◉歩いていたら足に襲い掛かってくる
◉服の袖をオモチャ代わりにして噛んでくる
等々、いろんな場面で直面します。
子犬なので噛む力自体は強くないですが、
乳歯は細くて鋭いので、けっこう痛いものです。
また、興奮してエキサイトしてくると迫力も中々のものがあるので、
「子犬だからしょうがない」
と受け流せないレベルの痛さだったりします。
「このままだと凶暴な子になっちゃうかも…」
と不安を感じてしまう飼い主さんも多いようです。
今回は、そんな甘噛みに対応する方法として耳にすることがある
『ハウスや別の部屋に閉じ込める』
という方法について、しつけとして有効なのかどうかお話ししてみたいと思います。
子犬の甘噛みの直し方
多くの飼い主さんが悩んでいるだけあって、甘噛みのしつけについては多くの方法が考案され、情報として世の中に広まっています。
◉愛犬の性格
◉飼い主さんの性格や生活習慣
◉家族構成
◉生活環境
等々の条件がそれぞれの家庭で異なるので、
『この方法こそが唯一無二』
というのは無いと思います。
そんな甘噛みで悩む飼い主さんから相談を受けた際に、
「今までどんな方法を試してみましたか?」
という質問をすると、
「噛んできたらハウス(ゲージ)に閉じ込める」
「別の部屋に入れて放っておく」
という答えが返ってくることがあります。
ところが、その方法を取った効果はどうだったかを聞いてみると、
「あまり変わらない」
という答えが返ってくることが多いです。
◉愛犬の性格
◉飼い主さんの性格や生活習慣
◉家族構成
◉生活環境
等々の条件がそれぞれの家庭で異なるので、
『この方法こそが唯一無二』
というのは無いと思います。
そんな甘噛みで悩む飼い主さんから相談を受けた際に、
「今までどんな方法を試してみましたか?」
という質問をすると、
「噛んできたらハウス(ゲージ)に閉じ込める」
「別の部屋に入れて放っておく」
という答えが返ってくることがあります。
ところが、その方法を取った効果はどうだったかを聞いてみると、
「あまり変わらない」
という答えが返ってくることが多いです。
子犬の甘噛みをしつけるときにやりがちなこと
人も犬も含めて、動物というものは、
◉結果としてメリット(利益)がある行動はやる
◉結果としてメリットが無いorデメリット(不利益)がある行動はやらない
という性質があります。
『結果(メリットorデメリット)』
と結び付けることが、
《行動のコントロール(するようになるorしないようになる)》
の決め手となります。
犬のしつけについて考える時も、この原則を当てはめてみることが大切です。
例えば、
◉呼び戻し(名前を呼んだら離れた場所にいても戻って来る)
を愛犬に教えてあげる際に有効なのが
『名前を呼んで愛犬が来てくれたらご褒美(オヤツ)をあげる』
という方法です。
愛犬目線で表すと
名前を呼ばれる
↓
呼んだ人のところに行く
↓
オヤツがもらえる
となります。
《オヤツがもらえる》
という結果(メリット)と直結させることで、
《呼んだ人のところに行く(呼び戻し)》
という行動をしてくれるようになることが期待できます。
この原則を
『甘噛みしたら閉じ込める』
に当てはめて考えてみましょう。
大切なのは
甘噛み(飼い主に噛みつく)という行動をする
↓
ゲージに閉じ込められる(遊べなくなる・自由が奪われる)
という風に、行動と結果が直結することです。
うまくいけば、飼い主さんが期待するように
「甘噛みすると閉じ込められちゃうから、人のことを噛むのはやめよう」
と愛犬が学習してくれるかもしれません。
しかし、いくつか問題点が浮かび上がります。
◉結果としてメリット(利益)がある行動はやる
◉結果としてメリットが無いorデメリット(不利益)がある行動はやらない
という性質があります。
『結果(メリットorデメリット)』
と結び付けることが、
《行動のコントロール(するようになるorしないようになる)》
の決め手となります。
犬のしつけについて考える時も、この原則を当てはめてみることが大切です。
例えば、
◉呼び戻し(名前を呼んだら離れた場所にいても戻って来る)
を愛犬に教えてあげる際に有効なのが
『名前を呼んで愛犬が来てくれたらご褒美(オヤツ)をあげる』
という方法です。
愛犬目線で表すと
名前を呼ばれる
↓
呼んだ人のところに行く
↓
オヤツがもらえる
となります。
《オヤツがもらえる》
という結果(メリット)と直結させることで、
《呼んだ人のところに行く(呼び戻し)》
という行動をしてくれるようになることが期待できます。
この原則を
『甘噛みしたら閉じ込める』
に当てはめて考えてみましょう。
大切なのは
甘噛み(飼い主に噛みつく)という行動をする
↓
ゲージに閉じ込められる(遊べなくなる・自由が奪われる)
という風に、行動と結果が直結することです。
うまくいけば、飼い主さんが期待するように
「甘噛みすると閉じ込められちゃうから、人のことを噛むのはやめよう」
と愛犬が学習してくれるかもしれません。
しかし、いくつか問題点が浮かび上がります。
子犬の甘噛みのしつけで気を付けたいこと①
前述のように、甘噛みという行動が見られるのは、
◉飼い主さんと遊んでいる
◉動く飼い主さんを追いかける
といった場面が多いです。
こういった場面では、愛犬は楽しくなって興奮したりテンションが上がっている場合がほとんどです。
ゲージに閉じ込めるためには、まずは愛犬を捕まえなければいけません。
ところが、楽しくてテンション⤴の子犬を捕まえるのは簡単ではありません。
捕まえようとして手を伸ばすと、素早く逃げてしまったり。
そんな愛犬を追いかけまわすことで、遊び(追いかけっこ)をしてもらってると勘違いする可能性もあります。
その挙句に捕まえて抱っこしてゲージに入れたとしても、
◉甘噛みをする
と
◉閉じ込められる
の間に
《追いかけっこ(で捕まる)》
という行動が入り込んでしまっています。
図式としては
『甘噛みをする→閉じ込められる』
ではなく、
『追いかけっこで捕まる→閉じ込められる』
なってしまいます。
愛犬は閉じ込められたくないですから、飼い主さんが追いかけてきたら逃げ回るようになる可能性が高いです。
「甘噛みをしたら閉じ込められるから、噛むのはやめよう」
ではなく、
「捕まると閉じ込められちゃうから、飼い主さんが追いかけてきたら逃げよう」
という学習をしてしまうからです。
『飼い主さんが追いかけてきたら逃げる』
だけでなく、
『飼い主さんが呼んでも近づかない』
という方向に学習が進んでしまう可能性すらあります。
こうなると、
「甘噛みをやめてもらいたい」
という本来して欲しい学習からはかけ離れてしまいます。
こういう
『教えたつもりはないのに、いつの間にか余計なことを覚えちゃった』
ということは、意外と起こりがちです。
◉飼い主さんと遊んでいる
◉動く飼い主さんを追いかける
といった場面が多いです。
こういった場面では、愛犬は楽しくなって興奮したりテンションが上がっている場合がほとんどです。
ゲージに閉じ込めるためには、まずは愛犬を捕まえなければいけません。
ところが、楽しくてテンション⤴の子犬を捕まえるのは簡単ではありません。
捕まえようとして手を伸ばすと、素早く逃げてしまったり。
そんな愛犬を追いかけまわすことで、遊び(追いかけっこ)をしてもらってると勘違いする可能性もあります。
その挙句に捕まえて抱っこしてゲージに入れたとしても、
◉甘噛みをする
と
◉閉じ込められる
の間に
《追いかけっこ(で捕まる)》
という行動が入り込んでしまっています。
図式としては
『甘噛みをする→閉じ込められる』
ではなく、
『追いかけっこで捕まる→閉じ込められる』
なってしまいます。
愛犬は閉じ込められたくないですから、飼い主さんが追いかけてきたら逃げ回るようになる可能性が高いです。
「甘噛みをしたら閉じ込められるから、噛むのはやめよう」
ではなく、
「捕まると閉じ込められちゃうから、飼い主さんが追いかけてきたら逃げよう」
という学習をしてしまうからです。
『飼い主さんが追いかけてきたら逃げる』
だけでなく、
『飼い主さんが呼んでも近づかない』
という方向に学習が進んでしまう可能性すらあります。
こうなると、
「甘噛みをやめてもらいたい」
という本来して欲しい学習からはかけ離れてしまいます。
こういう
『教えたつもりはないのに、いつの間にか余計なことを覚えちゃった』
ということは、意外と起こりがちです。
子犬の甘噛みのしつけで気を付けたいこと②
もう一つ問題なのが、
【ゲージ(ハウス)を罰として用いる】
ということです。
本来、ゲージやサークルは
◉安心して休める
◉邪魔されずに眠れる
◉快適に過ごせる
という場所だと認識して欲しい場所です。
「ハウス」
と言われたら、素直に入って欲しい場所でもあります。
そのためには、ゲージやサークルに対して
◉心地の良いマットを置いてあげる
◉ご飯を食べる場所にする
といったことを通して、良い印象を持ってもらうことが大切です。
そうすることで、
◉お留守番が出来る
◉車に乗ってお出かけしやすい
といった、愛犬との生活が快適になることが期待できます。
ところが、
◉甘噛みや
◉イタズラ
といったことをした時に閉じ込める場所にしてしまうと、
「入りたくない」
「嫌な場所」
という認識をしてしまう可能性があります。
そうなると、
◉入って欲しい時に入らない
◉出たくて吠え続ける
といったことになってしまう可能性があります。
こういったことを防ぐためにも、ゲージやサークルを罰として用いることは避けた方が良いと思います。
【ゲージ(ハウス)を罰として用いる】
ということです。
本来、ゲージやサークルは
◉安心して休める
◉邪魔されずに眠れる
◉快適に過ごせる
という場所だと認識して欲しい場所です。
「ハウス」
と言われたら、素直に入って欲しい場所でもあります。
そのためには、ゲージやサークルに対して
◉心地の良いマットを置いてあげる
◉ご飯を食べる場所にする
といったことを通して、良い印象を持ってもらうことが大切です。
そうすることで、
◉お留守番が出来る
◉車に乗ってお出かけしやすい
といった、愛犬との生活が快適になることが期待できます。
ところが、
◉甘噛みや
◉イタズラ
といったことをした時に閉じ込める場所にしてしまうと、
「入りたくない」
「嫌な場所」
という認識をしてしまう可能性があります。
そうなると、
◉入って欲しい時に入らない
◉出たくて吠え続ける
といったことになってしまう可能性があります。
こういったことを防ぐためにも、ゲージやサークルを罰として用いることは避けた方が良いと思います。
子犬の甘噛みをやめさせるには
子犬というのは、遊ぶのが大好き元気いっぱいです。
犬同士の遊びは、お互いに噛みあったり取っ組み合ったりする、激しいものです。
飼い主さんと遊んでいてついつい嚙んじゃうのも、仕方がないことだといえます。
ハウスや狭いところに閉じ込めるという方法は、
◉一時的に落ち着かせてあげる
◉愛犬と距離を取ることで飼い主さんも落ち着く
という効果は期待出来ると思います。
ただ効果は一時的で、
『ハウスから出してあげた途端に甘噛みしてくる』
ということもよくある話です。
愛犬との生活が長く続くことを考えると、
◉ハウスのことが嫌いになる
◉飼い主さんから逃げ回る
ということになるのは、防ぎたいものです。
その意味では、
【ハウスを罰として使用する】
ことは避けた方が良いと思います。
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犬同士の遊びは、お互いに噛みあったり取っ組み合ったりする、激しいものです。
飼い主さんと遊んでいてついつい嚙んじゃうのも、仕方がないことだといえます。
ハウスや狭いところに閉じ込めるという方法は、
◉一時的に落ち着かせてあげる
◉愛犬と距離を取ることで飼い主さんも落ち着く
という効果は期待出来ると思います。
ただ効果は一時的で、
『ハウスから出してあげた途端に甘噛みしてくる』
ということもよくある話です。
愛犬との生活が長く続くことを考えると、
◉ハウスのことが嫌いになる
◉飼い主さんから逃げ回る
ということになるのは、防ぎたいものです。
その意味では、
【ハウスを罰として使用する】
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「こんなこと聞いても良いの?」
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