犬のしつけに関する本やネット記事で「褒める時には高い声を出すと良」「高い声で褒めてあげると効果的」と言われることが多いです。それは何故なのでしょうか。そもそも本当なのでしょうか。
この記事では、なぜ高い声で褒めると良いのか?本当に愛犬に伝わる褒め方とは?についてお話したいと思います。(動画付き)
愛犬を「褒めて伸ばすしつけ」で大切なこと
『犬のしつけは褒めて伸ばすのが基本』
というのは、現在の主流の考えになっています。
褒めて伸ばすしつけでは、愛犬の学習効果を高めるために
♦適切なタイミング(行動の直後)で褒める
♦分かりやすく伝わるように褒める
の二つがとても大切なポイントになります。
例えば、
「お座り」
のコマンドに反応して座った直後に
「よしよし」
と褒めながらオヤツをあげることで、
「お座り」と言われる→その場で座る
という行動を学習してくれることが期待できます。
一口に褒めるといっても、
◉つぶやくような声
◉落ち着いた声
◉オーバーに聞こえるほどテンションが高い声
等々、声のかけ方は飼い主さんによってそれぞれだと思います。
どのような声のかけ方だと、愛犬に
『その行動が正解(望ましい)』
ということが伝わりやすいでしょうか?
この記事では、愛犬を褒める時に心がけたい声のかけ方について、お話したいと思います。
というのは、現在の主流の考えになっています。
褒めて伸ばすしつけでは、愛犬の学習効果を高めるために
♦適切なタイミング(行動の直後)で褒める
♦分かりやすく伝わるように褒める
の二つがとても大切なポイントになります。
例えば、
「お座り」
のコマンドに反応して座った直後に
「よしよし」
と褒めながらオヤツをあげることで、
「お座り」と言われる→その場で座る
という行動を学習してくれることが期待できます。
一口に褒めるといっても、
◉つぶやくような声
◉落ち着いた声
◉オーバーに聞こえるほどテンションが高い声
等々、声のかけ方は飼い主さんによってそれぞれだと思います。
どのような声のかけ方だと、愛犬に
『その行動が正解(望ましい)』
ということが伝わりやすいでしょうか?
この記事では、愛犬を褒める時に心がけたい声のかけ方について、お話したいと思います。
高い声で褒めると愛犬に伝わりやすい?
犬のしつけに関するネットの記事を見てみると、
「高い声で褒めてあげると伝わりやすい」
「オーバーに褒めてあげるのが良い」
といった内容のものがよく見受けられます。
確かに、同じ飼い主さんの声であっても、
◉音の高さ(キー)
◉雰囲気(トーン)
といったものが通常の生活の中で話すのとは違う感じで発せられると、愛犬の注意を引きつけやすくなりますし、印象にも残りやすくなります。
ただ、いつもと違う声で良いのであれば、
◉低い声
◉大きい声
でもOKかもしれません。
『高い声』
が良いとされるのはなぜでしょうか?
「高い声で褒めてあげると伝わりやすい」
「オーバーに褒めてあげるのが良い」
といった内容のものがよく見受けられます。
確かに、同じ飼い主さんの声であっても、
◉音の高さ(キー)
◉雰囲気(トーン)
といったものが通常の生活の中で話すのとは違う感じで発せられると、愛犬の注意を引きつけやすくなりますし、印象にも残りやすくなります。
ただ、いつもと違う声で良いのであれば、
◉低い声
◉大きい声
でもOKかもしれません。
『高い声』
が良いとされるのはなぜでしょうか?
「高い声」「低い声」に対する反応の違い
ここで、犬が生活の中の色んな場面で、どのような声を発しているかについて考えてみましょう。
◉留守番をしていて飼い主さんが帰宅した
◉散歩中に好きな人や犬を見かけた
といった
『嬉しい・楽しい場面』
では、
「キュンキュン」
「クーンクーン」
と、鼻を鳴らすような声を発することが多いです。
気持ちが高まるとはじけるように吠えることもあります。
よく聞くと、その音はキーが高めです。
犬が嬉しかったり楽しかったりする時に発する声は、キーが高くなる傾向にあります。
例えば、子犬が母犬を呼んだり甘えたりする時の声も、キーは高めです。
子犬がそのような声を発すると、母犬はすぐに気が付いて、離れた場所にいてもすぐに戻ってきたりします。
また、音の鳴るボールやオモチャが発する音もキーは高めです。
その音を聞くと、多くの犬は楽しそうに追いかけたり、捕まえようとしたりします。
どちらも、身体的には動的(アクティブ)な反応です。
このように、犬はキーの高い声や音に対して
『敏感かつ積極的』
な反応を示す傾向があります。
逆に、
◉知らない人(見た目が怪しい人)が近づいてくる
◉咥えた物を取られたくなくて狭い場所に隠れる
といった
『不安・警戒の場面』
では、
「ウゥー」
「ヒューン」
といった声を喉の奥から発することがあります。
その声は、音としてはキーが低めです。
例えば、散歩中に出会った犬が上記のような唸り声を発すると、それを聞いた方は
◉立ち止まる
◉固まってジッと見る
といった、身体的には静的な反応を示すことが多いです。
◉自分も唸り声を出す
◉背中の毛が逆立つ
といった反応を示すこともあります。
通常よりも低い声に対しての反応は
『敏感かつ慎重』
な反応を示す傾向があります
《嬉しい・楽しい時には高い声を出す》
《高い声には積極的に反応する》
ということを考えても、
【褒める時は低い声よりも高い声の方が伝わりやすい】
という考えは、理にかなっているといえるでしょう。
◉留守番をしていて飼い主さんが帰宅した
◉散歩中に好きな人や犬を見かけた
といった
『嬉しい・楽しい場面』
では、
「キュンキュン」
「クーンクーン」
と、鼻を鳴らすような声を発することが多いです。
気持ちが高まるとはじけるように吠えることもあります。
よく聞くと、その音はキーが高めです。
犬が嬉しかったり楽しかったりする時に発する声は、キーが高くなる傾向にあります。
例えば、子犬が母犬を呼んだり甘えたりする時の声も、キーは高めです。
子犬がそのような声を発すると、母犬はすぐに気が付いて、離れた場所にいてもすぐに戻ってきたりします。
また、音の鳴るボールやオモチャが発する音もキーは高めです。
その音を聞くと、多くの犬は楽しそうに追いかけたり、捕まえようとしたりします。
どちらも、身体的には動的(アクティブ)な反応です。
このように、犬はキーの高い声や音に対して
『敏感かつ積極的』
な反応を示す傾向があります。
逆に、
◉知らない人(見た目が怪しい人)が近づいてくる
◉咥えた物を取られたくなくて狭い場所に隠れる
といった
『不安・警戒の場面』
では、
「ウゥー」
「ヒューン」
といった声を喉の奥から発することがあります。
その声は、音としてはキーが低めです。
例えば、散歩中に出会った犬が上記のような唸り声を発すると、それを聞いた方は
◉立ち止まる
◉固まってジッと見る
といった、身体的には静的な反応を示すことが多いです。
◉自分も唸り声を出す
◉背中の毛が逆立つ
といった反応を示すこともあります。
通常よりも低い声に対しての反応は
『敏感かつ慎重』
な反応を示す傾向があります
《嬉しい・楽しい時には高い声を出す》
《高い声には積極的に反応する》
ということを考えても、
【褒める時は低い声よりも高い声の方が伝わりやすい】
という考えは、理にかなっているといえるでしょう。
「テクニックで褒める」よりも「気持ちを素直に伝える」を大切に
「高い声で褒めると伝わりやすい」
ということが理にかなっていることは分かりました。
しかし、ここで注意して欲しいことがあります。
それは、
「高い声で褒めても、気持ちが入ってなければ意味がない」
ということです。
この記事のはじめの方で、褒めて伸ばすためには
♦適切なタイミング(行動の直後)で褒める
♦分かりやすく伝わるように褒める
の二つポイントだとお話しました。
それ以上に大切なことだと私が思うのが、
【愛犬に素直に気持ちを伝える】
ことです。
参考動画
↓
動画の中の飼い主さんのミューちゃんに対する褒め方は、けっしてオーバーではありませんが、実に素直に気持ちを伝えているのが分かって頂けると思います。
もう一つ参考動画
↓
褒める時の飼い主さんの声は高くなっていますが、わざとらしさはなく自然な感じなのが分かって頂ければと思います。
ということが理にかなっていることは分かりました。
しかし、ここで注意して欲しいことがあります。
それは、
「高い声で褒めても、気持ちが入ってなければ意味がない」
ということです。
この記事のはじめの方で、褒めて伸ばすためには
♦適切なタイミング(行動の直後)で褒める
♦分かりやすく伝わるように褒める
の二つポイントだとお話しました。
それ以上に大切なことだと私が思うのが、
【愛犬に素直に気持ちを伝える】
ことです。
参考動画
↓
動画の中の飼い主さんのミューちゃんに対する褒め方は、けっしてオーバーではありませんが、実に素直に気持ちを伝えているのが分かって頂けると思います。
もう一つ参考動画
↓
褒める時の飼い主さんの声は高くなっていますが、わざとらしさはなく自然な感じなのが分かって頂ければと思います。
褒めることは、感謝を伝えること
◉言葉の通じない相手からのメッセージを受け取る
◉それを正しく理解する
といったことは、実はとても難しいことです。
言葉の全く分からない外国に放り出されたとしたら、周囲とコミュニケーションを取ることが(少なくともはじめのうちは)とても困難であろうことは、想像できると思います。
人間の家族の中で暮らす愛犬も、同じような状況にあるといえます。
そんな中で、飼い主のメッセージ(コマンド)を受け取って、(時間がかかったとしても)その意味を理解し、行動に移すことが出来る犬の学習能力の高さには、敬服せざるを得ません。
また、
◉メッセージを正しく理解して実行してくれた
◉こちらの意図を先回りして読んでくれた
といった時には、相手が人間だとしても嬉しいものです。
嬉しいだけでなく感謝の気持ちも湧いてきて、
「ありがとう」
の一言も自然と出てくると思います。
同じように、
◉「お座り」のコマンドに正しく反応してくれた
◉オシッコやウンチをシートの上でしてくれた
時には、
《お座りをちゃんとしてくれることで交差点で安全が確保できる》
《トイレシーツの上で排泄してくれることで、片付けの手間が省ける》
といった実践的なメリット(利益)を、飼い主さんも享受できるわけです。
利益をもたらしてくれた相手に対して感謝の気持ちが湧くのは、ごく自然なことだと思います。
そう考えると、
【褒める=愛犬に感謝を伝える行為】
だとも言えます。
◉それを正しく理解する
といったことは、実はとても難しいことです。
言葉の全く分からない外国に放り出されたとしたら、周囲とコミュニケーションを取ることが(少なくともはじめのうちは)とても困難であろうことは、想像できると思います。
人間の家族の中で暮らす愛犬も、同じような状況にあるといえます。
そんな中で、飼い主のメッセージ(コマンド)を受け取って、(時間がかかったとしても)その意味を理解し、行動に移すことが出来る犬の学習能力の高さには、敬服せざるを得ません。
また、
◉メッセージを正しく理解して実行してくれた
◉こちらの意図を先回りして読んでくれた
といった時には、相手が人間だとしても嬉しいものです。
嬉しいだけでなく感謝の気持ちも湧いてきて、
「ありがとう」
の一言も自然と出てくると思います。
同じように、
◉「お座り」のコマンドに正しく反応してくれた
◉オシッコやウンチをシートの上でしてくれた
時には、
《お座りをちゃんとしてくれることで交差点で安全が確保できる》
《トイレシーツの上で排泄してくれることで、片付けの手間が省ける》
といった実践的なメリット(利益)を、飼い主さんも享受できるわけです。
利益をもたらしてくれた相手に対して感謝の気持ちが湧くのは、ごく自然なことだと思います。
そう考えると、
【褒める=愛犬に感謝を伝える行為】
だとも言えます。
「嬉しい」「ありがとう」の気持ちがあればテクニックは必要ない
嬉しかったり、楽しかったり、感謝を伝えようとする時に、自然と声が高くなるのは人も犬も同じです。
つまり、
「言うことが伝わって嬉しい♡」
「うちの子は頭が良い!」
「正しいことをしてくれてありがとう(^^)/」
といった気持ちがあって、それを愛犬に素直に伝えようとすれば、
「声を高くしよう」
とわざわざ思わなくても、自然と通常よりも高い声になっているはずです。
音の上がり具合も人によってそれぞれです。
無理に高い声を出そうとせず、
【気持ちを素直に伝えようとした時に自然と口から出る声】
で褒めることが大切です。
そしてその時には、
◉思わず笑顔になる
◉自然と明るいトーン(雰囲気)の声になる
といった変化も同時に生じているはずです。
そういったものがセットになることで(さらにオヤツが加わることで)、飼い主さん自身の嬉しさや感謝しが愛犬に伝わりやすくなり、
「こうすることが正解」
という学習を促進させることが期待できます。
無理にオーバーに褒めなくとも、自分なりの自然な褒め方で、愛犬には充分に伝わるでしょう。
逆に言うと、テクニックとして高い声を出すだけで、
◉感情
◉笑顔
◉トーンの変化
といったものが伴っていなければ、あまりいくら褒めたとしても愛犬には伝わりにくいと思います。
極端に言うと、
『声は高いけど顔は無表情で声も一本調子』
という褒め方では、学習促進の効果はあまり望めない、ということです。
つまり、
「言うことが伝わって嬉しい♡」
「うちの子は頭が良い!」
「正しいことをしてくれてありがとう(^^)/」
といった気持ちがあって、それを愛犬に素直に伝えようとすれば、
「声を高くしよう」
とわざわざ思わなくても、自然と通常よりも高い声になっているはずです。
音の上がり具合も人によってそれぞれです。
無理に高い声を出そうとせず、
【気持ちを素直に伝えようとした時に自然と口から出る声】
で褒めることが大切です。
そしてその時には、
◉思わず笑顔になる
◉自然と明るいトーン(雰囲気)の声になる
といった変化も同時に生じているはずです。
そういったものがセットになることで(さらにオヤツが加わることで)、飼い主さん自身の嬉しさや感謝しが愛犬に伝わりやすくなり、
「こうすることが正解」
という学習を促進させることが期待できます。
無理にオーバーに褒めなくとも、自分なりの自然な褒め方で、愛犬には充分に伝わるでしょう。
逆に言うと、テクニックとして高い声を出すだけで、
◉感情
◉笑顔
◉トーンの変化
といったものが伴っていなければ、あまりいくら褒めたとしても愛犬には伝わりにくいと思います。
極端に言うと、
『声は高いけど顔は無表情で声も一本調子』
という褒め方では、学習促進の効果はあまり望めない、ということです。
「人も犬も対等」だからこそ(まとめ)
私は、人と犬の立場は基本的には対等(フラット)だと思っています。
見た目は全く違いますが、
★生命維持の仕組み(消化・呼吸・血液循環etc)
★学習の仕組み
といった、
《生命体としての根本原理》
は同じだからです。
(能力や特徴の違いはありますが、それは優劣ではありません)
もちろん人間社会の中でルールを守りながら生活するわけですから、社会的な責任は飼い主さんが負っています。
しかし、飼い主と愛犬の関係を
【独立した生命体同士の関わり合い】
【お互いに利益を与え合う関係】
と考えると、
◉上下関係
◉主従関係
といった、どちらか一方が偉いという関係性は当てはまらない、というのが私の考えです。
対等の立場あれば、
「ありがとう」
という気持ちが相手に対して生じるのは自然なことです。
逆に、
「自分の方が偉い」
と思っていれば、心からの感謝の念は生じにくいでしょう。
戦国大名のように上から目線で
「褒めてつかわす」
ではなく、あくまで対等な立場として
「ありがとう」
と伝える気持ちが少しでもあれば、ごく自然な形で、(声の高さも含めて)愛犬に伝わりやすい褒め方になると思います。
※参考記事
↓
見た目は全く違いますが、
★生命維持の仕組み(消化・呼吸・血液循環etc)
★学習の仕組み
といった、
《生命体としての根本原理》
は同じだからです。
(能力や特徴の違いはありますが、それは優劣ではありません)
もちろん人間社会の中でルールを守りながら生活するわけですから、社会的な責任は飼い主さんが負っています。
しかし、飼い主と愛犬の関係を
【独立した生命体同士の関わり合い】
【お互いに利益を与え合う関係】
と考えると、
◉上下関係
◉主従関係
といった、どちらか一方が偉いという関係性は当てはまらない、というのが私の考えです。
対等の立場あれば、
「ありがとう」
という気持ちが相手に対して生じるのは自然なことです。
逆に、
「自分の方が偉い」
と思っていれば、心からの感謝の念は生じにくいでしょう。
戦国大名のように上から目線で
「褒めてつかわす」
ではなく、あくまで対等な立場として
「ありがとう」
と伝える気持ちが少しでもあれば、ごく自然な形で、(声の高さも含めて)愛犬に伝わりやすい褒め方になると思います。
※参考記事
↓
☞愛犬と飼い主の関係性は、主従関係?上下関係?信頼関係?〇〇関係?「お互いの利益」にも注目!
☞「犬が、トレーナーの言うことは聞くのに、飼い主の言うことは聞かない」のはなぜ?~ポイントは褒める時にあった~
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